私のすっくなあああーーーいけれど、愛しい愛しい大切な読者様が購読してくださっているメルマガ『笑うイカタコニューヨーク』

今号でなんと60号を迎えました。

15ヶ月続いたことになるんですが、なんか一周年に全く気付かずここまで来てしまいました。

60号記念として、意味不明ですが、先週号で好評だった『ポール(マッカートニーじゃない方)』の暗い過去』(?か?)エピソードを交えた、『正しい英語を話そう』のコーナーをこちらに転載します。

私のことですから『正しい英語を話そう』とか言いながら、間違ったことを正々堂々と書いたこと数知れず(いいのかそれで)。

それでもお優しい読者様方は、笑って許してくださっています。

役に立たないこともないような感じの英語のコーナーということで、まあナマの英語をちょこっと学べるような気がしなくもないかもしれないかな、と思って読んでいただけましたら幸いです。

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初月は無料です。

どうぞよろしくお願いしますぺこんぺこん。

 

〜〜〜以下メルマガより転載〜〜〜〜

『正しい英語を話そう-by far-』

いやいや。覚えてましたね先週のお約束。

そう。
way ~er
と似た表現でby farというのがあります、って先週書いたんですけど、似てるかな?
と改めて自問自答。
まあ似てるといえば似てるか?
意味はにてるけど、用法が違うということです。

bay farは読んで字の如し、「はるかに」という意味。「断然~~」という意味あいですね。

その昔、ポール(マッカートニーじゃない方)のご両親の話を聞いた時のこと。
彼のお父さんは中古車販売会社の社長さんだったのですが、彼が14才の時に心臓発作で突然死されたそうで、享年55才。
なんともお若い。
オフィスの机で友人と談笑していた時、デスクにうつぶせになってそのまま亡くなったそうで、その時友人は
「机のこちら側に手を伸ばしてきたので、何か取ろうとしてるのかな?と思ったらそのまま机につっぷして動かなくなった」
と言っていたそうです。
そんなお父さんがあとに残したのは、経営者がいなくなった中古車販売会社と妻と10人の子供達です。
ポールはその10人兄弟の下から3番目。
10人の子供を抱えて残されたお母さんのご苦労たるや、想像に難くありません。
経営者がいなくなり困り果てたお母さんは、会社を売り飛ばし、そのお金を子供達の教育費に充てたそうですが、下から3番目のポールの手前で教育費が底をつき、下の3人は全員自力で大学に通ったそうです。
そんなご苦労をされたお母さんですが、アイルランド系の超強い女性だったそうで、子供達に対しても、愛情豊かに育てられたことは間違いないと思うのですが、なんといっても子供が10人に対して母は一人。親子といえど人間関係の相性というものも存在し、特にポール曰く「僕と母との関係は最悪」だったそうです。
そんなわけで、90歳近くまで長生きをされ、最後にはアルツハイマーを患ってなくなったお母さんのことを思い出しても、終始『ケッ』という態度のポール。
私と母の良好な関係を見るにつけ
「君とお母さんは本当に仲がいいねえ。お母さん、可愛くてスイートだものね」
と言います。
「僕は自分の母に生涯一度たりともハグをしてもらったことがない」
とも言ってました。
ええー?ほんと?アメリカ人なのに、ハグをしないの?
と聞くと
「絶対ない。一度もない」
と言い張ります。本当かしら?
まあ、事実関係の是非はともかく、彼としてはお母さんとの関係はそういう感覚なんでしょうね。
お母さんに対して愛情の裏返しなのか、とにかく「無感覚、無愛情」を主張するので、
へー、だったら私のお母さん貸してあげるから、ハグしてもらったら?
と冗談で言ったら
「えっ。ほんと。君のお母さんだったらハグしてもいいなあ」
と言いだしました。
ゲー。
うちのお母さんとポールがハグかいな!
と思いましたけど、まあ貸してあげてもいいやと思って
「ほんと?うちのお母さんも結構怖いよ?」
と脅したら
「君のお母さんなんて、ぜんぜんスイートで可愛いよ!大好きだよ!」
と言うではありませんか。なんという怖いもの知らず。
え。そう?可愛い?好き?あなたのお母さんより?
と問い返すと
「oh yes by far」(もちろん、はるかにね!)
とのお返事。

実の母より赤の他人の、しかもあの恐ろしいリン母のほうが『はるかに』『断然』大好きなんですって。
ほんまかいな。