私自身、昨年12月に出産をし、
産後の体調の変化だけでなく
心の変化も経験しました。

出産後の心身の変化は
ホルモンによるもので一時的ではあると言われていますが、
当時を振り返ると
出産直後から24時間体制で、疲れた体を癒すための睡眠を十分に取れず
肉体的にも精神的にも大変な時期があり、
いつまでこの状態が続くのか
初めての育児に不安で、小さなことまで心配していました。

今でも育児に対しては不安と心配でたくさんですが
出産直後はまた少し違うもので
ちょっとしたことで気分が沈んだり涙が出るなど、
ホルモンによる心身の変化を経験し
出産前の私とは違う一面で
自分でも産後うつなのかも?
とも考えたものです。


産後については、
子育てに忙しい母親の健康は後回しにされがちで、出産直後はうつ病にかかる女性が多く、日本では出産した女性のうち、13.4%に産後うつの症状がみられると報告されています。

さらには、浜松医科大学子どものこころの発達研究センターの松本かおり特任助教は晩産化が進む中、35歳以上で初産の母親は産後うつになりやすいと発言しています。

産後うつを発症する 80%もの女性は未受診のままの状態でいるとされており、育児放棄や児童虐待につながる可能性がある点で、早期に発見し、治療を開始することが大切であると考えます。
また、高齢出産の場合は、実家の両親が高齢化のために援助を受けられないといった状況もあり、産褥期は肉体的にも精神的にも女性にとって不安定な時期であるため、心身ともにきめ細やかな支援が必要です。


世田谷区では平成20年3月に区有地に産後ケア施設を開設しました。世田谷区民で、産後4か月未満の母子で親族の援助を受けられず、育児不安や体調不良がある方を対象として1日8組が利用できるようになっており、宿泊、日帰りを併せ平成25年度の利用状況は延929組、稼働率は81%と需要が高いことが窺えます。



核家族化が増え
かつては家族に育児に対する悩みや不安といったことを気軽に身近で相談できましたが
育児の環境はいま変化しています。

時代にあわせ
対応していく必要があると思いますし、
子育て支援には
出産した女性についても支援策を講じていくべきであると考えています。


練馬区内にも産後の女性のためのケアができる滞在型支援施設の整備を要望しています!