私には二人の母がいます。

勝子(育て)と貴美子(産み)です。


この二人にまつわる事はいつも私の中で問題になっていて、

この記事を書いてから、私はほぼ貴美子さんとは口を聞いていません。

http://ameblo.jp/reika-kun/entry-10930722009.html


口を開けば怒鳴り合い罵り合いになってしまうから。


勝子が入院するという私たち家族にとっては一大事の事柄。

わかっていながら、叔父を家に呼ぼうとした貴美子にキレた、二日前。


アンタと一緒にいたくない!と言われ、

叔父にあったあと、自ら命を絶つと言われ、

私は答えを出した。


「ホームに行きなさい」と。


それから私はすぐに知り合いにホームの資料を取り寄せて貰い、

準備を始めた。


今日の夜ご飯。

瑳倉はお腹すいてない~と言い、私と貴美子さん二人きりのご飯。


ただ黙ってご飯を食べている貴美子さんに。


「求めていたのはこういう事?」と聞いた。

「え?」と言う彼女に、

「勝子さんがいなくて、私があなただけの為に食事を作って、こうして話をしたりする事?」と。


その瞬間に、

母の目から大粒の涙がこぼれて落ちた。


「勝子さんに焼きもちを焼いていたんだ…レイカゴメン…」


私にとっては二人ともお母さん、それをわかって欲しい、お願いだから。

何度も何度も繰り返して言った言葉。


二時間ぐらい二人で話をした。

久しぶりに彼女が。

…お母さんが、笑ったのを見た。


「話せてよかった」と言って笑った。

私もそう思うよ。


明日になったらお母さんは忘れてしまうかもしれない。

けれど私は忘れないから。

忘れないから。