とと姉ちゃんに想う | 麗人社の社長ブログ「アートな日々是好日」

とと姉ちゃんに想う

こんにちは。

花森安治。先日の日曜美術館でも
取り上げられていましたが、戦後
日本の文化発展に大きく貢献した
人なんですね。今は書店でも、彼
や暮しの手帖にまつわる本が多く
見られます。

暮しの手帖の表紙を飾る絵、その
企画内容、編集長であったこの人
の創意がこの雑誌を大ヒットさせ
たと言っても過言ではないでしょ
う。

NHKの連ドラ「とと姉ちゃん」は、
この創刊者で出版社の社長であっ
大橋鎭子の生涯をモデルとして
追ったもの。この大橋三姉妹が、
この雑誌を立ち上げる訳ですが、
同じく雑誌を作る身として、非常
に共感を覚えることが多々出てき
ます。

戦後日本の荒んだ生活に翻弄され
ていた人々、中でも女性が女性ら
しさを失おうとしていたその時、
改めて彼女たちは今どんな情報を
求めているのか、彼女たちの暮ら
しの変換を通じて社会を豊かに
できないものなのか…そんな視点
から生まれた雑誌。

たかがメディアの一つである雑誌、
されど雑誌です。今何が求められ
ているのかを知って反映させなけ
れば発行する意味がない。単に
広告だけで成り立てようとするの
はメディアの本分ではない。そん
な事も思わせる昨今の暮しの手帖
ブーム。

僕たちの雑誌も、これからそんな
視点を強化して、人が本当に必要
とする情報提供をしなければ、継
続している意味がないなと思いま
す。

てな事で、少しずつ成長していき
ますので「美術屋 百兵衞」、今後
ともご贔屓にm(_ _)m

ほな。

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