【映画】ズートピア 監督 バイロン・ハワード リッチ・ムーア【感想】





肉食動物も草食動物も共存する世界。
ウサギのジュディは、警官になり、世界を良くする事を夢見ていた。
肉食動物が幅を利かす警察の世界で、ジュディは努力を重ね警官学校を首席で卒業。
「誰もが何にでもなれる大都市」ズートピアへ所属することになった。
その頃ズートピアでは連続して市民が行方不明になっており…


擬人化した多種多様な動物たちによる社会。
人種差別問題を動物差別に変えながらも、偏見や差別に苦しみ、また自分自身も偏見を持ち他者を苦しめてしまう。
非常にテーマは重いのですが、それをここまで楽しめるお話につくりあげた構成力に舌を巻きます。
もちろん美しい映像、いきいきと動くキャラクターや随所に散りばめられたユーモア、伏線も見事です。
キャラクターは本当に魅力的でした！
主人公ジュディが小型動物として大型動物の社会で奮闘する姿は人種差別というより何方かと言えば男社会で頑張る女の子の姿ですごく応援したくなるし、
生真面目なばかりじゃなく騙しのテクニックもなかなかのもの。
そして相棒となるキツネの詐欺師ニックも、小悪党と思いきや機転が利くし顔も広く、徐々に優しさを見せてくれたところで、ジュディと同様の差別を受けた苦しみを告白。
一度ジュディの間違いに傷つき離れて、仲直りのときのイケメンっぷり。もうキツネでも惚れます。

この流し目で日本語版はcv森川智之とかたまりませんな。
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キツネのイケメンと言えば昔のロビン・フッドを思い出しますが負けず劣らずでしたね。

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てか、元ネタ？


そしてディズニーでは非常に珍しい終盤まで隠されたディラン。こちら側からのヘイトクライムとか内容が本当に深い。
動物アニメと軽く見てましたが、動物にしないと表現が困難な内容でした。

そして世界を変えるには、まず自分から。
この素晴らしい言葉とともに映画は終わりを告げます。が。

一度亀裂が入ってしまった事は決して水に流しきれるものではないとも思います。＞人＜;)
でもまあ。これはディズニーだから！(魔法の言葉)


しかしこの映画の後、アメリカはドナルド・トランプを選択しますが。
映画が語るほどグローバルスタンダードは簡単ではないですね。
だって人間だから。