【読書】特捜部Q 檻の中の女 ユッシ・エーズラ・オールスン著【感想】 | 世界のすみっこで本と人生と祖国好きを叫ぶ
- 特捜部Q(檻の中の女) [ ユッシ・エーズラ・オールスン ]
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デンマーク、コペンハーゲン警察に新たな部署が作られた。
過去の未解決事件の整理、再捜査のための部署、名は特捜部Q。
過去の事件で部下を一人失い、一人再起不能になったことで罪悪感にさいなまれ
うつうつとした日々を送るカール・マーク警部補は特捜部Qのチーフを任じられる。
あてがわれたのは暗い地下室と、多くの資料、そしてシリア出身の一般人の助手、アサドだった。
やる気のないカールだったが、熱心に仕事をしようとするアサドにおされ、
ある未解決事件を手掛けることになる。
それは5年前、美しき女性政治家ミレーデ・ルンゴーの失踪事件だった。
興奮した――――!!
三分の一読み進めたらもうあとはほとんど一気読みでした。
ある日突然真っ暗な密室に閉じ込められた女性の運命と、
そこに徐々に近づいていく二人の男。
5年前から始まる彼女の絶望の物語が捜査の中でさしはさまれ、
徐々に「現在」」に近づいていく。
1年ごとに明かりをつけられたり消されたりと精神を揺さぶられ、
部屋の気圧は徐々にあげられていく。
恐ろしい密閉空間の中で生き抜くミレーデの精神力のすさまじさに驚きます。
彼女は生きてるのか?
5年前のことだからと半ば投げやりに始めながら夢中になっていくカール、
デンマークの一般常識には疎いが、高い記憶力と忍耐力、判断力を持つアサド。
二人がほとんどなくなってしまった手掛かりをどんどん引き寄せていく。
そしてラスト。
手に汗握って読みました。そして泣きました!!
今まで読んだ海外ミステリーの中で一番面白かったです!
シリーズの続編もすごい楽しみです!!