007のついでに借りてきました。
クリスマスで、せっかくだし前から気になっていたファンタジーの名作をと。

シザーハンズ(特別編) [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥1,533
Amazon.co.jp

化粧品の営業、ペグはある日丘の上の大きなお城にセールスに出向く。
そこには手がハサミの、不思議な青年がいた。
彼の名はエドワード。
ある発明家に作られた人造人間だが、完成前に発明家は死亡。
手は未完成のままで、エドワードはひとり残されてしまう。

ひとりぼっちの彼をかわいそうに思ったペグは、自宅に連れて帰ることにする。
新しい世界に興味津々のエドワードは、ハサミの手で四苦八苦しながらも
器用なハサミの技術で庭の手入れやトリミング、ヘアカットなどをして町のみんなに受け入れられていく。
そんな彼は、ペグの娘のキムに惹かれていた。

しかし、キムのボーイフレンドが親の車の盗みを計画、
計画に利用されたエドワードは町のみんなの信用を失い、疑惑の目を向けられ…。

切なく悲しい、美しいファンタジー。
人造人間ということでフランケンシュタインの要素も兼ね備え、
触れることで愛する人たちを傷つけてしまうという哀しみ。
異形の姿を警戒される苦しみが、エドワードの純粋な心を次々と傷つけて。

ラストは本当に悲しくも、エドワードの心そのものの雪が美しかったです。

泣けました。

でも。
でもね!!私はこの映画に胸糞悪さも感じました。
なぜって、ボーイフレンドのジムが盗みに巻き込んで、エドワードに罪を着せたことを知ってるくせに
最後の最後までエドワードの冤罪を晴らさず、何も言わず、
キムは自分を守り抜いたからです!
全部知ってるくせになんでこの子何も言わないの??!!
それでいてエドワードに愛してるなんて、都合がいいにもほどがある!!
それが気になって気になって後味の悪さとして付きまといました。

合わないって言ってはそれまでだし、これが人間社会のリアルな残酷さと言っちゃあそれまでですが
私には一番キムが残酷に見えました。
一回も「エドワードは巻き込まれただけだ」と言わなかった彼女が。
悲劇のヒロインぶってんじゃないよ!と。

ウィノナ・ライダーは結構好きな女優さんなのですが;;
感性に合わない役どころだったな…残念。

名作でも合わない時があるもんです;;


美しいのはエドワードの心だけ。