行ってまいりました!去年から楽しみにしてました映画。 一人の教師と二人の殺し屋の物語。



ハロウィンの晩、仮装イベントでごった返すスクランブル交差点を、
一台の車が暴走する。
その事故で、中学教師の鈴木は婚約者の百合子を失った。
事故現場にたたずむ鈴木だったが、その時真犯人の存在をほのめかすメモを渡される。

それから数か月後、鈴木は復讐の為、メモに書かれていた悪徳業者にもぐりこんでいたが・・・

のころ、「自殺屋」と言われる殺し屋、鯨は ス
クランブル交差点での事故の真相を知る記者を消す仕事をしていた。

同じころ、ナイフ使いの殺し屋、「蝉」は 闇社会のボス、
寺原の依頼で麻薬組織を皆殺しにしていた。
次の依頼は寺原が交差点殺人の黒幕であることを知った鯨の抹殺だった。

そしてその夜、鈴木は悪徳業者のボス、
寺原の息子が「押し屋」と呼ばれる殺し屋に押され 無残にひき殺される姿を目の当たりにする…。

三人の物語が絡まりあい、徐々に一枚の絵ができあがる。
最後に鈴木が見た一枚絵の姿とは。

結論から言うと、原作とはだいぶストーリーを変更しています。
どこが、とは言わないことにしますが…。

主人公の鈴木さんがとんでもない状況に巻き込まれながら、
捕まったり逃げたり拷問されたりしながらもずっと普通の人で、
虫も殺せなくて、ドジな、でも優しい大人なところは変わらず。
ギリギリでも屈しない姿はかっこよかった!

・・・んですけど、 これはやはり裏社会のお話。

鯨の罪悪感が見せる殺した人間たちの映像や、
蝉がかかえる闇と、友人として岩西に救いを感じていた光。
そっちのほうが印象強かったです。
つか、岩西さんこんなにかっこよかったっけ?
山田涼介くんの狂い方と悲しみ方も美しかったです…。

浅野さんは・・・ちょっと鯨やるにはやっぱりかっこよすぎかな…?
もっとどどーんと暗い大きい塊、みたいなイメージだったのですが。
それと鯨さんパートは水道橋博士の番組で見た
「ホラー映画のお約束」そのまま使ってて ちょっと笑ってしまった。
鏡を動かしたら霊が映るってアレです。

そしてラスト、あれ?この二人で一騎打ち?
あれ?何やってんのこの二人?
みたいな腑に落ちない点もなくはなく…。

でも三者三様の物語と意外な展開、
見えていた出来事と見えなかった事実が浮き上がっていく様は
やはり大好きな伊坂幸太郎作品と言えました。


としての面白さは及第点以上だと思います!




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