古い骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/早川書房
¥842
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えー、長い事積読していたスケルトン探偵。
初読シリーズだしはりきって1作目から…と思って「暗い森」を読もうとしてカバーを見たら
「古い骨」のほうが先に刊行されてて、
あ、じゃあ「古い骨」が早いんじゃん。と思ってこちらを読んだら…

…4作目だった。

1作目は暗い森であってたんだーーー!!

と、初読作家はできればデビュー作、もしくはシリーズは1作目!とか
人によってはかなりどうでもいいこだわりの末に間違いましたが
読了後なので後の祭りww

面白かったけどな!!

さてフランスに研修講師として訪れていたギデオン・オリヴァー。
その折、彼はある資産家の家から古い骨が発見され、調査に赴いた。
そこはギデオンが2年前知り合った資産家、ギヨーム・デ・ロシェの館であり、
ギヨーム自身はその数日前、モン・サン・ミシェルの満潮から逃げ遅れ、亡くなっていた。

そしてその古い骨には、ナチス占領時代の暗い歴史が隠されていて…。

よかったです!
古い骨にまつわる隠された過去が大どんでん返しを見せてくれました。
ネレ・ノイハウスさんの「深い疵」とちょっと似てますが、
こちらはそこまで重苦しくはありません。

でもフランスにとっても…あの時代は真っ黒な歴史なんだなと改めて思いました。

骨から情報を得ていく過程は、予想してたより面白かったです。
喫茶店で読んでたんですが、ついつい自分の骨を確認しながら読んでしまい。
本を読みながら自分の体を触る怪しい人になってしまいました。
…これ、作中でも同じことやってたのでさらに笑えた。

スケルトン探偵ギデオンのキャラも意外と人好きがして、
ああ、普通のいい人だと思いましたねw
新妻とラブラブなところもほほえましい。
FBIやフランス警察とのやりとりも、徐々に関係がほぐれていくのがわかり
そこが事件の重苦しさを緩和していました。

でももう少し重くてもよかったかも…。

何はともあれ、気に入りのシリーズになりそうです。
これも既刊結構出てるみたいで。楽しみです。
今度こそ「暗い森」読むぞ!!



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