アルセイスの秘密―グイン・サーガ(28) (ハヤカワ文庫JA)/早川書房
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久しぶりの28巻。めっきりスピード落ちてます;;
さて今回はケイロニアから軍隊を引き連れ、ユラニアに潜入したグインの話。

なんの抵抗もない潜入にいぶかる副将トールたちをよそにに、
無事ユラニア首都、アルセイスにたどり着いたグイン軍。
そのときグインの口から侵攻の目的が語られた。

ここでモンゴール、クム、ユラニアをまとめるゴーラ帝国の中枢が登場。
しかし実質は老いさらばえた皇帝と、同じく老いた重臣たちが住む
朽ちた都市でした…。
国の老いが象徴的すぎるほどわかりやすく描かれていて、
モンゴールを狙うイシュトヴァーンの動向とも連動し
さらに激しい戦乱となっていく予感。

グインがあまりにも安定感あるので、
なんかかえって物語の動きを見るだけになってるような…。
前巻のイシュトの危なっかしさが恋しくなってしまいました。
グインだとどんな無謀なことしてても大丈夫って感じですね。
グインがやるならどんなことでも無謀じゃなくて、正しいルート。
・・・読む側がなかなか盛り上がれなくなってるぞ、主人公。

今回は派手な戦闘もほとんどないし、
大きな動きと動きの間(閑話ではなく)っていうのもあると思いますが;

ま、時間の盛り上がりに期待です。


グイン・サーガ過去感想は【か行の作家】より。




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