腕貫探偵 (実業之日本社文庫)/実業之日本社
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時には大学、時には警察署、時には病院。
いきなり現れてはなんかいなくなる、市民サーヴィス課臨時出張所。
そこに座るは腕カバーをつけたいかにもお役所仕事風な一人の男性。
「どんな小さなことでも気軽にご相談を。」
市民たちは消えた隣人の死体、再婚間近に鬱状態になった母、よりを戻したい恋人、
突然殺されたシナリオライターなど様々な謎を持ち込むが…。

最初から最後まで探偵役が謎ww
安楽椅子ならぬパイプ椅子探偵ですが、なかなかの切れ味。
内容も市民が持ってきたにしては重い殺人事件から、
少しの間なくなっていた絵画の謎など日常ミステリまで様々です。

なかでも「喪失の扉」は忘れていたものから浮かび上がる罪。
ラストはまさかこの本でと思わされるぞっとする締め方です。

一本調子の短編集ではないところが楽しめました。賛否あるかもしれませんがww

オムニバスとまではいかないけど、繋がりあう依頼人同志にもほっこり。

わくわくしたりぞっとしたり、もやもやしたりすっきりしたりといろいろありますが
最後にほっこりさせてもらいました。

ゆぅしでさん、貸してくれてありがとー。面白かったよw
ちゃんと読んでねw



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