ベネディクト・カンバーバッチ主演、とある天才の失われた物語。




はい、ベネディクト目当てに見に行きました。
ナチスの暗号機械「エニグマ」の解読を可能にした天才数学者、アラン・チューリング。
英国政府に50年機密とされた彼の数奇な人生とは。

ネタバレ入れますので注意おねがいします;;


ケンブリッジ大学の教授の家に泥棒が入る。
担当刑事は「何も盗まれていない」という教授に不審を抱き、彼の身元を調査するが
彼の戦時の情報は最高の軍事機密に指定されていた。
ソ連のスパイではないかと疑いを持つが、彼は別件で逮捕されることとなる。
だが疑惑を晴らしきれない刑事は、彼に尋問する事にした。
彼は話し始めた。 人生をかけたイミテーション・ゲームの話を。

孤高の天才を演じたベネさんは流石でした。
他の役に似てると言われるのは不本意かもですが、
シャーロックにつながる空気の読めない天才。
最初の仲間とのやりとりは笑えました。
ああ、ここにジョンがいれば!!とか思って本当にすみません。

物語が進むにつれ、思い通りにいかない仕事に感情的になったり、
仲間と心を通わせはじめ、素直にお礼を言うようになったり、
重すぎる選択に心を痛めたりと無表情の中の感情が素晴らしかった!

そしてヒロイン、キーラ・ナイトレイが男前すぎて最高。
一番かっこよかったです。彼女こそが人生最高の親友だったと思いました。

ただ映画全体としては、テーマのぶれが見られました;; というか盛り込みすぎですね。
一緒にお付き合いしてくれたゆぅしでさんとも話しましたけどw

差別された同性愛者としての悲劇か、
戦争と国に翻弄され評価されることのなかった天才の悲劇か。
もちろん両方だったと思います。どちらかひとつだったら彼は自殺しなかったでしょう。
それが人間としてのリアルでしょう。でも映画としては違和感が残った感じ。
最後に現代のコンピューターの映像をもって彼の偉業であるという言葉があれば
少なくとも 偉業をたたえるという形はとれたのに。

その後ゆぅしでさんにコンピューターのその後の歴史をレクチャーしてもらい、
国というものの恐ろしさを実感しました。知識って大事!!

恋物語としてはホントに切なかった…。
クリストファーのウソが辛い。アランの愛はそのころからずっとそのままだったのでしょう。
もう一度クリストファーに会いたかっただけ。
イミテーションはアラン自身だけでなく、彼が生んだクリストファーのことかもしれないですね。

いろいろ言ったけど、面白かった!見てよかったです。




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