先日から騒いでいる「SHERLOCK」で
シャーロック役ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン役マーティン・フリーマン 

コンビでエミー賞受賞おめでとうございます!!
エミー賞が気になるなんて生れて初めてでしたよ(笑)

さてすっかり俄ファンになったわけですが、
そのあおりでベネディクト目当てに見たのがこの作品。




ゲイリー・オールドマン主演のスパイ映画です。
東西冷戦下の英国諜報部<サーカス>のスパイがチェコで銃撃を受ける。
ソ連側に情報が流されていたのはサーカス内に裏切者がいたからではないか。
サーカスを去るリーダーのコントロールから、ベテラン諜報部員・スマイリーに指令が入る。
「もぐら」を突き止めよ。
同時に左遷された部下のギラムを連れ、スマイリーは調査を行う。
それは長くともにいた仲間たちを疑う仕事だった。

こういう映画は初めてでした。

目立ったアクションはほとんどなく、
誰が敵かわからない緊迫した状況のなか、探り合いが続く。
時折スマイリーの現在の生活や、過去の仲間の表情が脳裏をかすめる。
場面転換が多く、集中力のいる作品ですが、集中させてくれる作品でした。

どれが嘘でどれが真実か。そして探り合い、駆け引き、視線の交差、会話。
演技力がものをいいますが、これが静かなのにすごくドラマチックです。
言葉少なく語られる真相に哀しさと驚きがありました。
そして最後の涙一筋。男のドラマでした…。

目当てのベネディクトはスマイリーの部下、ギラム役。
思いっきり使われてますが、スマイリーを尊敬している。
彼に身辺を整理するように言われ、恋人(男)に別れを告げ、泣くシーンにやられました。

そして主演のゲイリー・オールドマンはなんと品のある渋み。

良質な映画ってこういうものかなと思いました。よかったです!