幽霊船―グイン・サーガ外伝(3) (ハヤカワ文庫JA)/早川書房
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外伝3巻です。今巻はイシュトヴァーン16歳の冒険。
ヴァラキアの街を縦横無尽に動く、どうしようもない悪童、
しかし出会った人々を魅了せずにいられない少年、イシュトヴァーン。

ヴァラキアの王も一目おく、オルニウス号船長カメロンも
彼に魅了された一人だった。

ある日小さないさかいから、王弟オリー・トレヴァンに追われる身になり、
カメロンと共に、船を次々と飲み込む海域へと・・・。

若いイシュトは罪な少年ですな;
カメロンがイシュトをあれほど気にかけてるのは、息子として見てるのかと思ってたのに・・・。
まあそれも込みですが、告白してくださるとはびっくりです。

北のヴァイキング、ニギディアとの出会いと悲しい別離。
それも悲しいけど・・・。
異世界から来たと思われる海の化け物クラーケンの気色悪さはすごいです。
パイレーツオブカリビアンっぽいとこもありますが、
想像させるのはもっとドロドロと生臭い何か。クトゥルーをもとにしており迫力があります!

イシュトヴァーンの未来を予見するような言葉もあり、
本編でちょうどグインとの離別を読んだところだったので・・・。
これからのイシュトを見るのはつらい・・・好きなだけに。

求めればすぐに安らぎは獲れるのに。
でもそれがイシュトヴァーンという存在の運命なんでしょうね・・・。

【グイン・サーが過去感想】
か行作家ページよりどうぞ。(増えてきたので;;)