奇貨居くべし 天命篇/宮城谷 昌光
¥1,575
Amazon.co.jp

秦の宰相に登り、理想の国へと動き出して間もなく、

運命は始皇帝の誕生へと道を変える。


百年の計で人が健やかであるよう努めた呂不葦の夢は見果てぬものに。

哀しさを覚えるラストでした。


始皇帝となる少年がもし、呂不韋に心を傾けることができていたら。

始皇帝の秦が一代限りのものとなることはなかったでしょう。


人を信じず、人を支配し、人を下に見る。

そして故きを歪め新しきを拒む。


中国はこのころから今に至るまで歴史を繰り返しているように思えました。