間が空きましたが(いつものことか;)下巻読了です。


悪人(下) (朝日文庫)/吉田 修一
¥567
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内容(「BOOK」データベースより)

馬込光代は双子の妹と佐賀市内のアパートに住んでいた。
携帯サイトで出会った清水祐一と男女の関係になり、殺人を告白される。
彼女は自首しようとする祐一を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か?


もう少し早く二人が出会っていれば…切なくて哀しくてしょうがなかったです。

誰が悪人か。はっきりとは言えないですが。
佑一を一概に悪人といいたくはない。だけど許されないことをしてしまった。
増尾は悪人ではないかもしれないがとことん醜い。
佳乃も悪人ではないかもしれない。だけど同情はしにくい。
光代のラストの独白がものすごく哀しい。

陳腐な希望を見せることのないラスト。
読了感はよくはないですが、面白かったです。

佑一と光代は、いつか幸せになってもらいたい。
彼らは、増尾たちとちがって人の痛みが想像できて、苦しむことができるから。

映画は…もっと辛くなりそうなのでやっぱ見ないです;;
映像化作品を見るにはそれなりの覚悟がいるほうなんで;;