聖と俗のすさまじさ。
- 汀にて―王国記〈2〉/花村 萬月
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内容(「BOOK」データベースより)
朧とは排除する人。殺す人。それを理解した教子が、やがて確信するに至るふたりの関係の行着く果て…。
現代の「神と人間」の関わりを抉り出す“王国記”シリーズ、新展開。
血と汗と精液にまみれているのに、
外道ばかりだと思うのに。
身体と心、人と神が文章の下で生臭い血と息を吐き出しながら
暴力的に絡み合い、どこか溶け出してきているような感覚です。
花村先生読むといつもこんな感じです。
田口ランディ先生の時もそうなんですが、
感性で読む小説だなあ…と勝手に思ってます。
少なくとも私にはそう。
何が起こっているかより、何を感じるか。
そして王国記はいつも生臭い。だけど光でない光がある。