不夜城の続編。




鎮魂歌(レクイエム)―不夜城〈2〉 (角川文庫)/馳 星周



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「セーラー服…」に続き裏社会関係ですが、当然ながら超殺伐。


こっちがリアルですが;;



さて不夜城にて愛した女性に手を下した劉健一。


今回は彼を脇において二年後の話…ですが…。



前回はまだ人の情がかろうじて見えていた健一が激変。


楊老人のように人を使い、人を操り、ひとを見捨てるようになっています。



彼は物語の中心となる台湾人の殺し屋、日本人の元警察官を操り裏でほくそ笑んでいました。



前作よりさらに血みどろの抗争、欲望のままに動く感情移入できない「ろくでもない」人間たち。


人間の生の姿と言うより、生々しい姿が強烈です。


そしてとことん救いはありません。救えないやつらばかりです。



こんな世界も日本にあるんだな~;;外国人社会ですけど。


怖いです歌舞伎町…;;ま、そこそこは助長されてるんでしょうが…。



あとホモ多くてびっくりです。


裏社会系のノワール小説には多いのかな?


でもほんとにろくでなしだったあの男が最後に見せた愛情にはちょっとぐっときました。



次は完結編です。


楽しみではあるけど救いはないだろうな…。