リハビリ屋勉強会in大分
脊柱セミナー 腰椎編 6回コース
【各回のコース概要】
【第1回】(2019/9/15 別府会場)
病態理解に関する機能解剖・触診
腰痛を、椎間板に起因するもの、椎間関節に起因するもの、仙腸関節に起因するものに分類し、それぞれの機能解剖及び病態の特徴を説明する。そして、下肢への放散痛について、解剖学的特徴からその原因を説明する。また、検査やアプローチに必要な触診技術を習得する。
【第2回】(2019/10/13 大分会場)
自動運動検査・骨盤帯の運動検査
病態を理解するために自動運動検査にて痛みの再現や動作パターンを観察するためのテクニックを習得する。また、骨盤帯の偏位や動きを確認するために静的および動的運動検査を行う。 第1回の触診を踏まえて行う、静的テスト。そして代表的な骨盤帯の動的テストを行う。その所見から骨盤帯の動きの有無、左右差を確認する。また、寛骨、仙骨の joint play を確認する手法を学ぶ。
【第3回】(2019/11/10 別府会場)
腰椎の運動検査
椎間分節間の他動的生理学的運動(PPIVMs)、椎間分節間の他動的副運動(PAIVMs)のテストについて手法を学ぶ。このテストによってどの腰椎分節に問題があるのかを捉える。また、神経系の障害を捉え、腰神経叢および仙骨神経叢の解剖学的走行を理解し、神経動的テスト(neuro-dynamic test)の手法を学ぶ。
【第4回】(2019/12/8 大分会場)
徒手的アプローチ 〜 Mobilization 〜
骨盤帯の偏位、骨盤帯の動きの欠如に対して、また腰椎分節間の動きを改善するために、モビライゼーションをグレード別にその手法を学ぶ。また、上位腰椎に対する腰神経叢、下位腰椎に対しる仙骨神経叢の解剖学的走行を踏まえ、神経系へのアプローチ(スライダー・テンショナー、オープナー・クローザー)を学ぶ。
【第5回】(2020/1/28 別府会場)
徒手的アプローチ 〜 motor control 〜
ローカルマッスルとグローバルマッスルについて理解を深めるとともに筋システムの評価を行うための代表的なテストを行う。Motor control training を中心としたアプローチを学ぶ。
【第6回】(2020/2/25 大分会場)
胸椎・胸郭および股関節への影響
Joint by joint theoryに基づき、腰椎は機能的に安定性(固定性)を求められるが、その機能が腰痛によって破綻すると、胸椎・胸郭や股関節にはその代償により元来可動性を有する機能が固定性となって柔軟性が低下する。これをどう捉え、胸椎・胸郭や股関節に対してのアプローチの重要性を知る機会とする。
<講師>
野口 敦 先生 (株式会社 Beau-dy 代表取締役)