iPS細胞から生殖細胞…慶大倫理委が研究承認 | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

iPS細胞から生殖細胞…慶大倫理委が研究承認

さまざまな臓器の細胞に変化できる人間のiPS細胞(新型万能細胞)を使って、精子や卵子などの生殖細胞を作製する慶応大などの研究計画を、同大の生命倫理委員会が承認していたことがわかった。

人間のiPS細胞から生殖細胞を作る研究は昨年5月、文部科学省の指針で解禁され、実施されれば国内では初めてとなる。研究を計画するのは、慶応大医学部の岡野栄之(ひでゆき)教授らや加藤レディスクリニック(東京都)などで、文科省の了承を得た上で研究を始める方針だ。

研究チームは皮膚細胞から作ったiPS細胞に試薬を加えるなどして、生殖細胞に変化させる方法を探る。生殖細胞が生まれる仕組みはほとんどわかっておらず、その仕組みを解明して不妊症や先天性疾患治療への応用を目指す。作製した精子と卵子を受精させることは倫理的な問題があり、文科省の指針で禁止されているため、受精はさせない。

(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110209-OYT1T00580.htm


iPS細胞:ヒトの生殖細胞作成 慶応大倫理委が着手承認
さまざまな細胞になる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、ヒトの生殖細胞を作る慶応大などの研究計画を、学内の倫理委員会が承認していたことが9日、分かった。今後、文部科学省に届け出た後、研究を始める。実施されれば、昨年5月に国内でiPS細胞などをもとにヒトの生殖細胞を作る研究が解禁されてから初の着手となる。

研究計画は、慶応大の岡野栄之教授と、加藤レディスクリニック(東京都)が、iPS細胞を精子や卵子などの生殖細胞に分化させる方法や、生殖機能の仕組みを探る目的で申請。慶応大のヒトiPS細胞などに関する生命倫理委員会などが審査した。同委員会は、iPS細胞から分化した細胞の保管管理を徹底し、研究場所を慶応大に限ることなどを条件に承認した。

文科省の指針は精子や卵子の作成に成功しても受精させることを禁じている。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/science/news/20110210k0000m040051000c.html





iPS細胞でヒトの精子や卵子作製へ 国内初、慶大など

ヒトiPS細胞から精子や卵子…慶大に研究申請 」の続報です。


同じ分野の人間なんで個人的にはかなり気になる研究です。