歯茎からiPS細胞作製へ 大阪大倫理委が承認 | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

歯茎からiPS細胞作製へ 大阪大倫理委が承認

大阪大の研究倫理審査委員会は19日、歯周病やインプラント(人工歯根)の治療、抜歯の際に切り取った歯茎の組織から新型万能細胞(iPS細胞)をつくる同大大学院歯学研究科の江草宏助教らの研究を承認したと発表した。

切除した歯茎の組織は捨てられていたといい、江草助教は「患者の負担を最小限にiPS細胞ができれば、再生医療に大きな貢献をできる」としている。人での成功例の報告はないが、マウスでは皮膚の細胞から作製するよりも7~10倍効率良くつくれるという。

江草助教によると、同大歯学部病院を受診した患者に同意を得た上、歯茎の組織から細胞を分離して培養。iPS細胞を開発した京都大の山中伸弥教授の技術を使い、この細胞からiPS細胞をつくり、マウスに移植して万能性を確認、あごの骨の再生医療などにつなげたいとしている
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051901000990.html


阪大、ヒトの歯肉からiPS細胞をつくる研究に着手
大阪大学の江草宏助教らはヒトの歯肉からiPS細胞(万能細胞)をつくる研究を始めた。歯周病やインプラントなどの歯科治療の際に切除した歯肉片を廃棄せずに利用するもので、iPS細胞を効率よくつくれるかどうかなどを今後2―3年で確かめる。歯肉は採取しやすく患者の負担が小さいうえ、ヒトiPS細胞を効率よくつくれる可能性もあることから注目を集めそうだ。
歯肉からiPS細胞をつくる研究はすでにマウスで進めており、iPS細胞を効率よくつくれることを確認している。今回の研究は阪大の学内外の有識者で構成する研究倫理審査委員会でこのほど承認された。
京都大学の山中伸弥iPS細胞研究所長らとの共同研究。阪大歯学部附属病院で受診した患者から同意を得て、治療後に廃棄する歯肉片を研究に使う。
10人以上の患者の歯肉片から、歯肉を構成する2種類の細胞を分離、培養した後、iPS細胞を実際につくり、機能を調べる。
(日刊工業新聞)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720100520eaae.html





実用性の高い技術だと思いますので、うまく進むといいですね。