■J2■2015シーズンスローガン評価 「言霊?ああ、うまかったぜ」 | picture of player

■J2■2015シーズンスローガン評価 「言霊?ああ、うまかったぜ」

さあ、J1編 に続いてJ2編です!
去年のJ2 はこちら!


■札幌

北海道とともに、世界へ



札幌

このスローガンは、選手、スタッフはもちろん、クラブに関わる全ての人が“北海道”を背負って、クラブとしてはJ1、さらにはACL、選手たちも日本代表、海外クラブへのステップアップなどを目標に、全員が成長しながら世界を目指していく心意気で日々の練習や業務に邁進する覚悟を表しています。

もちろん、「世界」を語るには時期尚早かもしれませんが、このスローガンは1年限りのものではありません。着実にステップアップして世界を意識できるよう、クラブは前進を続けます。



・総合点 採点不能
・来年から北海道入れるのを見越していたのか策士め点 7.5点


昨年から引き続きということで、特にスローガンの内容についてはなし。ただ、野々村社長が来年から「北海道コンサドーレ札幌」にクラブ名変えまっせーということで、「札幌とともに、世界へ」としなかったことが功を奏した形。北海道全体をホームとしていくクラブビジョンのおかげですな。もし「札幌とともに」だった場合には「札幌とともに、世界へ featuring 北海道」とかにするしかなかったため、非常に策士と言えるのではないだろうか。伊達にいい歳してオシャレメガネとオシャレネクタイつけてるわけではないのだよ、野々村社長は!



■金沢

創力戦 Do our best



金沢


2015シーズンのツエーゲン金沢クラブスローガンは、「創力戦」です。
「創力戦」には次の思いをこめています。
 総力を尽くして戦う
 創意を凝らして戦う
 今後の飛躍に向けた力をしっかりと創る



・総合点 6.0点
・なんか頭の中が真っ白になってしまって気づいたら死んでたんです点 6.5点


今年J3からの昇格ということで、割と無難にまとめてきている感じ。「創力戦」という言葉はいつかどこかで見たような気もするのだが、なかなか初々しくてよいのではないだろうか。ただ、デザインが完全に血痕。状況からして、J2昇格でいろいろやらなきゃ!スローガンのロゴもデザインしなきゃ!!うわーーーーー(錯乱)となっているうちに、気づいたら頭から血を流した死体が目の前に倒れていて、手には血まみれのガラスの灰皿が握られていたのです。まったく記憶にないのだが、ダイイングメッセージがヒントを語っていた。そこにはこう書いてあった「カターレ富(以下、血文字はかき消えている)



■水戸

皆翔



水戸


水戸ホーリーホックにも、皆様方にとっても、大空を自由に翔ける躍動感と青空のさわやかさをイメージしたシーズンを目指して命名した造語。

皆― すべてのひとたち。
水戸ホーリーホックのTOPチーム、フロント、アカデミーのすべてのひとが、そしてホーリーホックを取り巻くサッカーを愛するすべての、ファン、サポーター、スポンサー、自治体のすべてのひとたち。
翔― 飛翔、空中を飛ぶこと。大空を翔ること。
大空をかけるといった時に、空中での雄大さだけをイメージしてはいけません。空高く舞い上がるためには、鳥でも飛行機でも地に足が着いたいい離陸が必要です。

快勝― 一方的に相手を負かし、気持ちよく勝つこと。
皆笑― 気持ちよく勝つことによって、サポーター、ファンの皆さんに「笑顔」でスタジアムを後にしてもらいます。そして、また次の試合も観戦したいと思ってもらう。
快捷― 敏捷。気持ちよく勝つために、ゲームとプレーには敏捷さが求められる。
開敞― ひらけていて、さえぎるもののないこと。大空と大海原を連想しホーリーホックの前途洋々を意味します。そして、葵の花言葉でもある「大望」にも通じます。


・総合点 5.5点
・北関東マイルドヤンキー点 7.5点


去年は「うそ」としかみえない「そう」というスローガンで我々の度肝を抜いてくれた水戸だが、今年も二文字。「北関東バイト数足りない」問題はいまだに継続のようである。今回も勝手に「皆翔」とか言葉を作って、いろんな意味をひっかけてるのだが、それはもうほんと北関東ヤンキー感覚の延長線上だと何度言ったらわかる!一回は「皆翔」って族作って県警に潰されたことあるだろ!!“栃木”ちゃぁ~ん・・・“遊ん”でるつもり・・・!?ただ、その後のいろんなリリックかましてる説明部分はなんか「青雲」のテーマに乗せて歌うといい感じな仕上がりになっていて、ヤンキー感がかなり薄れているので、ロードサイドのマイルドヤンキーとして今年はがんばっていただきたい。



■栃木

熱誠 すべては栃木のために



栃木


熱誠という言葉には「相手を思う、熱情から発した誠意。」という意味があります。栃木サッカークラブは、栃木県の皆様や多くのサッカーファミリーのご支援により、今シーズンもJリーグで闘うことが出来ます。クラブの窮状を支えていただいた多くの皆様に対し、「情熱と誠意」を持ってクラブ運営をしていく、そしてチームはピッチ上で最後の笛が鳴るまで戦い抜く、そういった思いを込めたスローガンです。


・総合点 6.0点
・全北関東のプロレタリアートよ団結せよ点 6.5点


相変わらずこちらの県も「北関東バイト数足りない」問題は解決できてない模様であり、去年に続いて二文字縛り。去年は挑戦という「当たり前だ」というスローガンだったのだが、今年は「熱誠」という耳慣れない単語を持ってきた。引っ掛かりとしてはいいし、なんかすごそうな言葉なので、抽象的すぎるきらいはあるが、それはいい。ただし、知らなかったので調べてみたら徳永直さんという小説家の「太陽のない街」という作品が初出だそうな。これ、ごりごりのプロレタリアート文学なのよね。どういう使われ方をしたのかよくわからないが、プロレタリアートと聞くと「おい、群馬!貴様まだ熱誠が足りんようだな!」「水戸!貴様は熱誠がわかるまで自己批判してろ!」という浅間山荘的総括空間が広がってしまうので、ぜひ使い方には気を付けていただきたい。個人的には「熱誠しもつかれ」というアレンジ郷土料理にビジネスチャンスを見出している。ぜひご検討ください。



■群馬

無我夢中



群馬


初心を忘れずに全力で夢を追いかけて、群馬県民の皆様と一緒に夢をつかめる一年にしたいという思いを込めてつけました。


・総合点 5.0点
・いくらなんでも適当すぎるだろ点 7.5点


これはすごい。まずデザインが適当すぎる。「え?マリオのお絵かき?」かと首をひねってしまうような適当さ。風呂上りにちょっとのぼせた頭でマジック渡されて書いたみたいな。金か、本当に金がないのか。それとも、去年のアタッキング・トリオ平繁、ロビーニョ、青木がいなくなって頭おかしくなったのか。まあたしかにそれなら無我夢中でもしょうがない。大体のスローガンは見つめているとだんだんよさそうな気がしてくるのだが、このスローガンはなんかずっと平坦。高揚しない。どうしたんだよ!もっと俺を高ぶらせてくれよ群馬!ということで、過去のスローガン一覧 を見てみると、一貫性がほぼなくて笑った。俺のおすすめは「MAX evolution!」の意味不明な力強さです。ご賞味ください。



■千葉

一意専心



千葉


「一意専心」とは、他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中することを意味します。
今年は、選手、スタッフ一同、サポーター、スポンサー、地域の人々に勝ちたいという気持ちが伝わるような戦いをしたいと思っています。
このロゴの様に、J1昇格に向け、心を込めて力強くまっすぐ一直線に進みます。



・総合点 5.5点
・焼肉定食点 6.5点


横綱かよ。ちなみにこの言葉を使ったのは、若乃花の大関昇進のときでした。四文字熟語は割と堅苦しくなりがちなので、デザインで変にマイルドにしてしまっているのが中途半端。つうか、読み方のアルファベットとかいらない。読めるわ。あと、おもいっきり赤で書いてるけど、黄色は使わなくていいのですか。そっちの世界に行くなら行くでもっと振り切れてた方がよいのでは。たとえば同じ四文字熟語でも「敵機殲滅」「残弾希少」「J2浄化」「蹴球帝国」「繰り返す」「IAEA」「清原和博」などの気合の入った文言をおどろおどろしいデザインでいけば、とりあえず気合だけは入ってるな!パネェ!という印象を持ってくれるはず。お隣のプロチーム を見ろ!!まったく迷いなどないぞ!!意味は一つもわかんねーけど!!


千葉2





■大宮

挑む 頂点へ、未来へ。



大宮


・総合点 5.5点
・ゴールの詩人点 6.0点


去年は「大宮共闘」を掲げながら高橋“ザ・クローズ”祥平が大熊兄に反乱を起こすなど、「いったい誰と一緒に闘っているのか」という内部崩壊シーズンを過ごしてしまったので、今年は変えてきた。今年はチャレンジャーとして「挑む」のは重要。ただ、頂点へ、と書いてるのはいただけない。今年はJ2なのでいくら勝っても頂点へはたどり着けないのだが、そこの説明から始めなければいけないのだろうか。そして、説明が大宮共闘のときと同じくやけにポエトリーであるのだが、まだ固い。これではライザップの煽り広告と大差ない。ポエトリー力を上げるためにも、ここは日本人サッカー選手屈指の詩人であり、倒置法の大家である山田大記 を補強するのがよいのではないだろうか。彼の補強はスローガンだけでなく、ピッチでポエトリーを奏でる家長と極上のハーモニーを奏でると思うので、ぜひ大宮フロント陣は夏の補強で度肝を抜いていただきたい(なお勝利には結びつかry



■東京V

ONE FLAG 野心



東京V


昨シーズンのスローガンである「ONE FLAG」に込めた思いは、1年間だけで途切れるものではなく、東京ヴェルディが継続して抱くべきものです。そのため今シーズン以降も引き続き「ONE FLAG」をスローガンとして使用いたします。
また、昨シーズンはJ2リーグの残留を争うなど下位に留まりましたが、経験を積んだアカデミー出身の選手を中心に今シーズンこそ大きな飛躍を目指します。その決意を「野心」という言葉に込めました。2015シーズン、大きな「野心」を持ちながらヴェルディファミリーが「ONE FLAG」の下、ひとつになって戦いましょう!

【「ONE FLAG」に込めた想い】
クラブの象徴であり、唯一無二のより所であるエンブレムの旗の下に、ヴェルディファミリー全員がひとつになって戦うことを表す。またフレーズが意味する「一流」を目指し、クラブに関わる全ての人間が一致団結する意思が込められている。



・総合点 6.5点
・―――――力が欲しいか?点 7.0点


去年は「ONE FLAG」だけだったのだが、なぜか今年は野心を付け加えてみた。ぎりぎり降格を回避できたこともあり、ユース出身者が経験を積んだので、もう一つ上を目指しましょうというところ。ただ、「ヴェルディ」+「野心」というと「石塚啓次バルセロナにうどん屋出店」とか「山田隆裕メロンパン屋大成功したが下請けに訴えられる」とか「武田修弘代表監督就任」などのくらくらするような単語ばかり浮かんでくるので、ちょっと印象が良くないかも。それでも、「降格争いしない」を野心と言えるかどうか微妙なところだが、時宜にかなったフレーズであり、継続案件でもあるので、高評価。しかし、往時のヴェルディを知る身としてはもっと大きな野心を持ってほしいのであり、ほんとお金って大事ですねという。確かに小さい野心からこつこつと、という話でもあるので、「ユース期待の星を3000万円で売り飛ばさない」とか「1000万円つきのロートルを雇わない」とか身近なところから頑張っていただきたい。



■横浜FC

Fight Together



横浜FC


常に勝利を目指し、ホームスタジアムニッパツ三ツ沢球技場が満員で喜びと感動に溢れるクラブになれるように全力で挑みます。
横浜FCクラブメンバーとの強い絆、クラブを支える全ての方々の情熱そして協力を大切に、戦い続けます。
クラブ創立17年目のシーズンも、共に戦ってください。
2015シーズンも、これまで以上のご支援、ご声援のほど何卒よろしくお願いいたします。



・総合点 5.0点
・パクリじゃないオマージュじゃないリスペクトだから点 7.0点


おもいっきり広島とかぶっとるがな・・・。しかも、向こうは継続案件でここ3年一緒なので、これでは「たまたまかぶっちゃった!」とか「あなたのこと好きだから自然と考えることが一緒なのかも☆」という言い訳が効くわけもない。ここはいっそのこと「パクって何が悪いんですか!かえって宣伝になったじゃないですか!」と開き直るしかないのではないだろうか。ただし、デザインは超秀逸で、J1、J2合わせてもトップクラスでむちゃくちゃかっこいい。後発の方がオリジナルよりも評価されるというのはよくあることであり、この世の無常を感じる次第である。横浜FCには今後もこの路線を引き継いでいただき、サッカースローガン界のサザエbotとして大活躍していただきたい。ていうか、作る前に調べろ。



■磐田

繋ぐ Road to J1



磐田


2015年、ジュビロ磐田は『繋ぐ――Road to J1』をクラブスローガンとして掲げます。

私たちは、昨シーズンに果たすことの出来なかった、今現在の最大の目標である“J1復帰”を実現するために、今年はさまざまな繋がりを築き、大切にしなくてはいけないと痛切に感じています。
大きな力を生み出すには、一丸となることが必要です。
一丸となるためには、沢山の「繋ぐ」が必要です。
それは人と人、地域とクラブ、そしてサッカー、つまりジュビロ磐田に関わる全ての繋がりの事であり、この繋がりの構築こそがジュビロ磐田がJ1へと復帰するためのもっとも強力な武器となると考えています。

勝利のために、選手たちの考えを繋ぎ、パスを繋ぎ、心と心を繋ぐ。
応援して下さる皆さまのために選手とサポーターを繋ぎ、クラブと地域を繋ぐ。
繋がることは、すなわち一丸となることに他なりません。
そしてこの1年間を、来季J1の舞台へと繋ぎ、輝ける未来へと繋いでいく。
これこそが、ジュビロ磐田に求められているものであり、今、クラブが掲げるのに最もふさわしいスローガンだと確信しています。

デザインのコンセプトとしては、“繋ぐ”のタイポグラフィーに、今季チームが追求するスピード感と力強さを表現しながら、繋ぐという言葉の持つ優しいイメージを取り入れました。また、サックスブルーをアクセントとした“Road to J1”を組み合わせることにより、クラブの目標を明確に表しています。


・総合点 5.5点
・人生はNボックス点 8.0点


よりにもよってその言葉をチョイスしてしまうのか・・・そう頭を抱えてしまったのは、誰あろう私だ。名波さんの「リアクションサッカーするつもりない」発言以降、大丈夫か磐田と諸方面から心配されているにもかかわらず、「大丈夫!磐田のパスサッカーだよ!」とスローガンにまで掲げてしまった。突っ込まれるに決まってるやん。スローガンとしては明確に「J1昇格」を掲げているのでそこは評価できるのだが、どうしても前述の暗い影が頭をよぎって素直に受け取ることができない。なので、平均よりも少しマイナス。あと、説明文なげええええ!しかもなんかやたらと「未来へ」とか「心と心」とか新興宗教ワードが出てきてつらいです、とてもつらいです。あと、デザインの説明はお願いだからしないで。ただ、それもこれも名波さんで今年はいくんだ!というクラブの不退転の決意だと思えば、なんてことはない。当たり構わずいろんなものを繋ぎまくっていただき、勝点差も繋いじゃお!ということで、泥沼の昇格争いへようこそ!



■岐阜

共進共闘!ぎふを元気に!ぎふをひとつに!



岐阜


標記の件につきまして、2015シーズンのチームスローガンが「共進共闘!ぎふを元気に!ぎふをひとつに!」に決定いたしましたので、お知らせ致します。昨年のチームスローガンを継続すると共に、岐阜県全体を「元気にしたい」、「ひとつにしたい」というクラブの強い意志を表現しました。

2015シーズンチームスローガンは、地域・サポーター・クラブが三位一体となり、共に闘い、共に進んでいこうという決意と岐阜県全体を元気にしたい、ひとつにしたい」という強い意志をデザインしました。


・総合点 5.5点
・死亡フラグ点 7.5点


なんで説明文がビジネスメールの冒頭みたいなのかはよくわからん。昨年までの大宮の臭い立つような学生運動感に触発されたのか、岐阜も今年は「共闘」を使用。その言葉は使ったちゃらめぇぇぇぇぇぇ!Jリーグスローガンの「共○」率は相当なもので、後で統計をとってみたいものであるが、もはや「共」の漢字を使っておけば大体なんでもいいんじゃないか、という気持ちさえしてくる。もう「共済」とか「共同通信」とか「新三共胃腸薬」とか「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」でいいんじゃないだろうか。「共」を使うと安定感はあるのだが、スローガンとしてはそれだけ独自性がないということであり、印象に残りにくいという。スローガンの意味がないがな。ただし、あえて大宮の死亡フラグを進んで踏んでいっているという点では好印象であり、ぜひフラグをへし折っていただきたいものである。



■C大阪

For The Top of Dreams



C大阪


セレッソ大阪は昨シーズン、大きな目標に果敢に挑みましたが、残念ながら破れました。しかし、クラブの目標はそれによってぶれることなく、私たちはあくまでJリーグの頂点を目指します。
そのためにも、今シーズンのJ2での戦いは、1年間の結果だけを求めるものではなく、勝利をつかみながら、その先を見据えた大切な1年としなくてはなりません。
今シーズン、セレッソ大阪はクラブ創設時からの志である「For The Top of Dreams」をスローガンに掲げます。
この言葉通り、夢の頂に向かって、初心を胸に、未来を見つめて、着実に一歩一歩、力強く前へ進みます。



・総合点 5.0点
・ジスイズアペン点 7.0点


去年のスローガンはなんだっけ・・・あ、史上最攻・・・くっ、頭が割れるように痛い・・・という方もたくさんいることでしょうが、みなさんいかがお過ごしですか。ただ、結果が伴わなかったのでネタ臭くなってしまっているが、あれはあれでとても優秀でキャッチーなスローガンだったことは確か(去年のスローガン評価には間に合わなかった)。それに比べると、今年のスローガンはだいぶダサくなってしまった。そもそもトップオブザドリームスって何を言ってるのかよくわからないし、夢の頂ってなんなの、そもそも夢をぼかしちゃってるけどいいの、昇格って言っちゃいなよ!というもやもやした気分にさせてくれる。そして、そもそも「そんな英語ねーよ」とネイティブな人から突っ込まれる始末。ただ、英語的に意味が通らなくても、なんとなくカッコイイ英語っていうのはあると思うので、主たるターゲットが日本人ならそれはそれでありかと思う。アジア進出といったって、クラブのスローガンなんか見る人はほぼいないわけだし。レアルとかチェルシーとか、あるかどうかすら知らないでしょ?文法的に合ってるに越したことはないのだが、そもそもこのスローガンの問題点は「ダセェ」という一言に尽きてしまうのが残念なところである。「史上再昇格」とかにしこうよ!!あ、デザインはかっちょいいです。



■京都

SANGA INNOVATION



京都


この意味は、「改め、新しくすること。」であります。
このサンガ・イノベーションというスローガンに込められた意味は、
単に変化させ、新しく変えることを示すものではありません。

何事においても、結果を真摯に受け止めることから、成長の第一歩は始まると考えております。
特に、思うような成果を上げられなかった時にこそ、
素直かつ真摯な姿勢が大切になってくるものと考えます。

我々は、過去4年間の結果を真正面から受け止め、
反省するべき事はしっかりと反省し、改めるべきは改める。

サンガの全選手、全スタッフが、サッカーに対して真摯に向き合い、
成長の歩みを進めるために、勇気をもって「改め、新しくする。」
この真摯な姿勢こそが、今のサンガに最も必要な考え方であり、姿勢であると考えました。

このサンガ・イノベーションというスローガンは
「 真摯な姿勢で、改め、新しくする。」
そして、「素直に、実直に、成長の道を歩み続けたい・・・」という我々クラブの姿勢と思いを
宣言したものです。


・総合点 5.5点
・炎天下の朝礼点 6.5点


はなしほんとなげえわ!!京都名物「遠回しに帰ってくれって言ってる」かと思ったわ!SANGA INNOVATIONというスローガンそのものはまあいいんだけど、ほんと説明が長すぎの助であり、しかも同じようなことをくどくどと語っていて、これが校長先生の挨拶だったら貧血者続出になること間違いなし。もう「INNOVATION」だけで大体意味わかるから!!失敗したからもう一回やるんだってわかるから!たまにいった親戚の家かよ!「おっきくなったねー」って30過ぎでおっきくならんわ!はぁはぁ・・・すいません、取り乱しました。ともかく、説明文はできるだけ少なくしてほしいというのが正直なところ。そんなに説明が必要な場合には、そもそもスローガンとして破たんしているということを理解していただきたい。なので、来年はスローガンをびしっと決めていただき、説明文のところには「大文字焼きの起源」や「日本でなぜ騎馬隊が発達しなかったか」、「大黒将志 傭兵心得」などの完全に無関係な文章をつづって度肝を抜いていただきたい。あ、デザインはけっこうかっこいいです。



■岡山

相変わらずスローガンは作らない主義のようなので、恒例の冬合宿の模様をお楽しみください。
※プロサッカークラブです

岡山2 岡山3 岡山1





■徳島

挑戦 Keep Going Forward 2015



徳島


2015シーズン クラブスローガン決定のお知らせ

再スタートとなる2015シーズンを『挑戦』の一年として臨みます。まずは、J1リーグの舞台に復帰するため最善を尽くし、結果を出すことに“挑戦”します。選手・スタッフが個人の責任を果たし限界まで“挑戦”することで、クラブ全体の成長を追求します。次の10年に向けてJ1リーグに定着し、クラブが更に発展するための“挑戦”を続けて行きます。

クラブが前進し続ける姿勢を今シーズンのスローガン『挑戦!~Keep Going Forward 2015~』として掲げます。徳島に関わる全ての力で共に“挑戦”していきましょう!



・総合点 6.5点
・前へ前へ点 6.5点


2012年(それより前から?)からずーっとKeep Going Forwardである。そのおかげでJ1に上がれたのだが、今年はまた1からのスタートということで、挑戦と相成りました。しかし、「挑戦」という言葉はあまりにも一般的過ぎて、印象に残りづらいなあ、と。「Keep Going Forward」も浸透してるのかどうか。ただ、石の上にも3年、J2にも25年という言葉もある通り、やってるうちにしっくりくるのかもしれぬ。これは英語的には間違っていないと思われる。このチームでいいと思うのはデザインがずっと一定していること。今年はちょっと変わったけど、毎年渦潮をどこかに入れていて地域性を出している。Jのスローガンだと、頼む会社変えたとか、広報部長が変わったとかでデザインがずばっと一新されることが多々あるのだが、それはまた一から浸透させ直しになるので、避けた方がいい。言葉自体は覚えてなくても、意外と目は覚えているものである。



■讃岐

共躍



讃岐


カマタマーレ讃岐とクラブに関わるすべての人が共に"躍動"し"躍進"し"飛躍"するという意味が込められております。



・総合点 5.0点
・うどん点 4.5点


「きょうやく」と読むらしい。去年も漢字二文字パターンだったので、それは継続。造語ですな。そして、ここも「共」。共産党員かよ。共になんかするパターンはもうあきたー、ハンバーグがたーべーたーいー。ちょっと具体性に欠けすぎるし、抽象的過ぎる。デザインも筆一本だとさすがに訴求力が低い。どうせ漢字にするのだから特徴を前面に出していって「饂飩」とかでいいんじゃないだろうか。もしくは、「釜玉」とか、「醤油」でもいいや。どうしても「共」を使いたいなら「饂飩共食い」とかでいいだろ!きみたちは誰だ!カマタマーレの戦士たちだろう!?



■愛媛

全力前進 全てを懸けて闘う



愛媛


全ての人の力を一つにして前に進んでいく。サッカーの中身もゴールを目指す為に前に力強く進んでいく。そういう思いを込めております。


・総合点 7.5点
・お前らの前進とは覚悟が違うんだよ点 8.0点


お前らも前に行くのか!四国はあれか、退いたら海に落ちるから逃げられないのか。というか、愛媛は粉飾決算問題でそれどころではない のであり、「もう前に行くしかない」「後ろは死んでも振り返りたくない」「俺が悪いんじゃない、時代が悪いんだ」というところであり、なんというか、もうがんばってくださいとしか言いようがないのである!愛媛の未来にとって、はからずもこのスローガンはぴったりのものとなってしまった。来年のスローガンはどうなるのか、そもそもスローガンを出せる状況なのか、というのか今の時点では全然決まっていないのだが、来年も俺はスローガンを待っているので、いろいろかんばってね。いや、まじで、ほんと「全力前進」して「全てを懸け」ないとやばいから、超がんばれ。



■福岡

福岡MOVEMENT鼓動。躍動。感動。



福岡


アビスパ福岡は今年でクラブ創設20周年。
新生アビスパ福岡として新たなステージに向けて動き始める強い決意を表現しました。
また、そこから生まれるさまざまな動きに鼓動を震わせ、力強く躍動していきます。
そしてアビスパを愛する皆さんと一緒に多くの感動を味わいたいという思いが込められています。



・総合点 6.5点
・抑えきれないムービングリビドー 7.0点


またである。また「Move」である。「Movement」にしてちょっと変えたからって、我々Move警察の目はごまかせんぞ!!本当にMoveしたいのか!?胸に手を当てて考えてみろ!Moveで食ってくなんて、並大抵のことじゃできないんだぞ!ただ、ここのデザインは毎回けっこうかっこよくて、毎年傾向も継続されてるので好印象なんだよね。チームカラーもきちんと入れてるし。なので、20周年なのに余計に安易な言葉に行っちゃったのが、残念だなーと。というところで、地元の別なチームのスローガン を見てみたのだが・・・。


福岡2


なにこれ・・・。これよりはずっといいよ、Movement・・・。



■北九州

一心 夢へホップ!



北九州2


2015年のクラブスローガンは「一心 ~夢へホップ!~」と決定いたしました。
J1昇格というクラブ、市民の皆様の心をひとつにし、その目標へ向かってステップアップしていくという意志を込めて、「一心 ~夢へホップ!~」としました。
そして、2016年「一心 ~夢へステップ!~」、2017年「一心 ~夢へジャンプ!~」へとつながっていき、北九州スタジアムでのJ1昇格へステップアップしていきます。



・総合点 8.0点
・あーなんかあのときはホップな気分だったんだよねー 9.0点


さて、今年のJ2スローガン最大の問題作登場。まさかの「夢へホップ!」である。最初冗談かと思ったが、どうやら本気の模様である。「一心」はずっと継続しているスローガンなのだが、もう「一心」なんて言葉はほぼ忘れてしまっている。すごい破壊力だ、夢へホップ。そして、何よりもすごいのが、向こう3年間のスローガンを決めてしまっていることである。来年は「夢へステップ」、再来年は「夢へジャンプ」と、スターリンもびっくりの3ヶ年スローガンで、トロツキーも真っ青。なお、このスローガンから外れる者は粛清される模様。この3ヶ年計画がすごいのは、スタジアムの建設に合わせていること。実にチーム実情に合ったスローガンであり、ここは非常に評価しなければいけない。ただ、もしスタジアム計画が伸びたり、中止になったら「ホップ、ステップ、一回休んで、ジャンプ」とか「ホップ、ステップ、テレマーク」とか「ホップ、ダブルルッツ、トリプルサルコウ、いいですね、ダブルトゥループ、ちょっと乱れましたね」とかになるのか、今から興味津々である。それと、デザインもすさまじく、結核の少女がサナトリウムで描いてる感がすごくよく出てると思います!ホップ!


■熊本

RISING 絆 180万馬力



熊本


多くの皆様のご支援やご声援に支えられ、クラブ創設10年が経ちました。
ロアッソ熊本は、さらなる1歩を踏み出し始めます。
「県民に元気を」「子どもたちに夢を」「熊本に活力を」クラブ理念の達成に向け、クラブ力の強化、J1昇格へのチャレンジ、ファン・サポーター・180万熊本県民の絆の拡大を目指して前進する決意を込めました。
RISINGには、太陽が昇り光り輝いていく未来がイメージされています。


・総合点 7.0点
・スローガンは文学だ点 7.5点


いつまで続く180万馬力。熊本県民180万人の力を結集して・・・という意図でずっとやってるこのスローガンだが、一抹の不安は「人を馬に例えてしまっていいのだろうか」ということである。しかも、やってるうちに減っちゃって、人口が180万人を割っているのである!! 許せない、水増しは!人口や観客数のみずま(大宮方面から怪音とともに飛来物が)。しかし、まあ「179.4万馬力」でも格好がつかないので、やむをえまい。去年まではやけにインディーズ感溢れるデザインで「見るとなぜかギターウルフを思い出す」という不思議なものだったが、今年はデザイン会社を変えた模様。どう見ても脳みそです、本当にありがとうございました。ダサインディーズな感じだったのが、なんか急にサブカル臭がしてきたぜェーーー!!誰だ、高円寺からUターンしてきた担当者は!でも、まあこっちのほうが「RISING」「絆」「180万馬力」と個々に全く関連性が見いだせない単語を繋ぐには、これくらいの強烈さのがいいのかも。なんか言い続けてると「言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい自信だ」状態になれるので、やっぱ続けてみるもんだな。説明文の最後に突如前触れもなく太陽が登り始めるのも、前衛文学っぽくてよい。



■大分

結集×決蹴 ALL FOR J1



大分


スローガンの『結集×決蹴』には「選手・監督・スタッフ、そしてトリニータを愛する全ての人の想いがひとつとなり、大きな力に結集し闘う。また、その想いや力、全てを込めてボールを蹴り、ゴールを奪い、そしてJ2優勝=J1昇格を決める」という意思を込めています。


・総合点 5.5点
・お前は何に全てを賭ける点 6.5点


去年の「前進×全心」に続いて、同音異義語を被せてくる形。デザインもまた使い回しである。毎回説明文を読むと、これはこじつけではないか、という無理矢理な感じがしてこないでもないのだが、どうだろうか。同パターンでマイナーチェンジだと段々ネタが尽きてしまうという典型例。大丈夫か、広辞苑に貼る付箋の補充買ってこようか?と、まあ継続案件なのでそれはよしとして、問題は「ALL FOR」である。Jスローガンは「ALL FOR」し過ぎなのである。そんなすぐに全部賭けるなよ!はらたいらさんには3000点にしとけよ!そんないっぺんに全てを賭けちゃうから、破産しかけr(大分方面から銅鑼のなる音が)。えー、まあ「ALL FOR ONE, ONE FOR ALL」からもじっているし、その言葉はとてもいいのだけれど、そこから派生させるのはけっこう陳腐だということを伝えたいわけで。やはり田坂さんを全面に押し出して「田坂説法~J1への法悦~」とかありがたい感じに変えてしまってもいいのではないだろうか。



■長崎

結心 ~ナガサキをひとつに~ ALL FOR NAGASAKI



長崎


 Jリーグ参入3年目、そして、クラブ創立10周年を迎える2015シーズン。トップチーム、クラブ、スタッフ、ファン・サポーター、そしてホームタウンである長崎県民すべての心を結集して、「J1昇格」という大きな目標、さらにクラブの発展に突き進んでという決意が、「結心」(けっしん)という2文字に込められています。

 また、「~ナガサキをひとつに~ ALL FOR NAGASAKI」という一文は、「V・ファーレン長崎を応援しよう」という気持ちで長崎県民の思いがひとつになり、クラブが取り組むすべての活動が“長崎”という地域の発展につながっていってほしいという、クラブの理念である「スポーツで豊かな長崎を創る!」を表したものです。



・総合点 5.5点
・お前らも全てを賭けるのか点 7.5点


ほーら、後半の「ALL FOR」が大分とかぶってるがな。お願いだから!お願いだからせめて九州間ではかぶらないように担当者で調整しといて!札幌とか金沢とかはかぶっても「まあ遠いから」ってことでなんとかスルーできるけど、これは看過できませぬ。しかもどうせかぶらすなら福岡と北九州と熊本も巻き込んで、全部で「ALL FOR」すればまだいいのに。LINEで「J2九州」グループを作って、来年こそは「ALL FOR」してもらいたいものである。ただ、そうはいっても抜け駆けはこの世界では常識。「みんなー、来年はALL FORでいこうね☆」とか言っておいて、ここは締め切り間際に原稿を差し替えて「長崎180万馬力ホップ!」で下克上や! J2の天下とったろやないかい!!(以後、九州は長い戦乱の時期を迎える)



さて、今年もJ2のほうがむちゃくちゃでしたな!長年見てきて思ったのは、
1.ころころ変えるな
2.デザイン性は継続しろ、少なくともチームカラーを使え
3.「共」と「ALL FOR」禁止、あと「前進」は何かを呼ぶから禁止。
というところだろうか。



では優秀賞など発表!


■愛媛

全力前進 全てを懸けて闘う



■夢へホップ賞

北九州「一心 夢へホップ!」



■電光の180万馬力賞

熊本「RISING 絆 180万馬力」




今年もすごかったね、来年もよろしく!!