2012年J1を振り返る 「そうだ、J2いこう」part2 | picture of player

2012年J1を振り返る 「そうだ、J2いこう」part2

part2だよ!
殴らないで!殴らないで!おなかにはあなたの小姑がいるの!!
小姑はおいしくいただきました。
それではいってみよう!!



■浦和
ペトロビッチpro editionはやはり違いを見せた。去年はばったもんをつかまされて酷い目を見たので、今年は金を積んで正規品を獲得。広島サッカーの輸入が、ばっちりとはまった。特に中盤の阿部が獅子奮迅の活躍。つられるように長らく不調を囲っていた鈴木啓太も大復活。そんなの見たことねえぞ、という中央ドリブル突破からのミドルシュートを披露するなど躍動。攻撃面でも「マジペトロビッチβ版意味わかんねえ」となってたリシャルデス大先生も復活。当然フィットしないわけがない柏木、トップに据えられた原口と攻撃を彩った。ACL権も獲得して、万々歳!ついに浦和の時代が戻ってきた!って、思うやんか~?しかし、来季以降頂点を狙えるかは未知数。広島でもこれ以上の上積みがなく、年を重ねるごとに手口がバレてきて成績が上がらなかった。浦和は資金力があるので、好みの選手をある程度買ってこれるというアドバンテージはある。明らかに間に合わせだった原口の1トップ、なんとかごまかしていた右サイドなど、補強ポイントを的確に補充できればという可能性もある。また、ペトロビッチも広島時代には未着手だった守備練習を多少はするようになってきているという話も聞いてるので、若干変わってきているらしい。しかし、根本的にはこの人は「理想と共に死す」というロマンチストだと思っているので、そこが変わるかどうか。浦和が優勝した時は超現実家のブッフバルトでしたね、という事実。さて、どうなるか。クラブ体質&サポ体質的にちょっと負けが込んでも耐える、というのができないクラブなので、早々の解任もあり得ると思う。そしたら、ペトロビッチQの登場や!!終わらないペトロビッチ物語や!


■大宮
残留の達人の朝は早い・・・。今年も終盤の驚異的な勝負強さで残留ラインをコントロールし、G大阪と神戸を奈落の底に突き落としながら悠々と残留を達成。最初からちゃんとやれ。そもそも、巨大戦力を獲得で今年は攻撃的に!→やっべ、全然機能しない→現実路線に戻してハイパー大宮タイム、というのを毎年やってる。なんだろう、このマッチポンプ感は。来年もベルデニック体制が続くようだが、下手に色気を出さないほうがよい。解任するならカウンターマイスターのクーペルとか呼びましょう。個人では慌てて獲得したズラタンがスーパーなFW。これはちょっとJのレベルを超えたFWでございますな。来年も是非キープを。ヨンチョルもスペースがあるほうが当然生きるし。オリンピックで骨の髄まで燃え尽きてしまった東の去就が不透明ではあるのだが、まあ代わりがいないことはない選手。それよりも中盤中央にもう少し気の利いた選手が一人いるといいんだけれども。長谷部とか無理ですかね(無理)。ただ、やはり完全な傍観者としては残留争いで泥沼にはまり込んで欲しいわけであり、なぜか全く今のサッカーに合わないのに完全獲得をしたカルリーニョスをはじめとして、勘違い補強を資金力にものを言わせて敢行して欲しいものである。オススメは立場が宙ぶらりんとなっている家長。抜群のチャンスメイク能力と勝負弱さを注入し、残留争いに徒花を咲かせていただきたいものである。


■川崎
風間錬金術師率いる妙な集団になってしまった。たいして成績は悪くなかったが、相馬監督を序盤に解任。その後は風間さんを監督に据え、見果てぬ賢者の石を求めてさまようシーズンとなった。風間監督の理想がどこら辺にあるのか、というのは、話とか聞いてるとバルサ的なものっぽいのだが、今のところそれを実現しているとは言いづらい。ボールを保持してという意図はわかるのだが、選手の能力・戦術が追いついてなくて特に試合で有効に機能している場面は少なく、ほとんどの攻撃の形がショートカウンターと終盤に覚醒したレナトの単騎特攻という状態。また、ボール保持のためにテクニカルな選手を多く入れているが、それが守備面では圧倒的に悪影響。風間αと中村Zでの中盤中央は勇気があるというより無謀で、全くフィルターがかからず。ボールポゼッション型なのにボールを失う回数が多すぎるので、試合は非常に不安定なものがあった。ここらへんは拙著「2点差は危ないのか?」をごらんいただきたい。個人としてはやっぱり中村Zすげえ、というシーズンだったが、それが一体他のシーズンと何の違いがあるのか謎。レナトの残留は朗報なのだが、おそらく来シーズンも風間錬金術は継続するはず。息子優遇、不可解なスターティングメンバーなど、選手が反発を招きかねないと思うのだが、そこでものを言ってくるのは風間さんの洗脳力。「今はまだうまく行ってないけど、それは○○だからで、△△という理想のための準備段階なんだから心配ない。あ、あとこれから□□になるけど、それも大丈夫だから」と自信満々に言われたら井川とかは簡単に信用してしまいそうであり、かく言う私もあっさりと陥落、風間先生の悪口を言う奴はサッカーの本質を理解できない劣等人種であり、可哀相な存在に間違いないので、早くみんな風間大僧正の魅力に気付いて欲しい、そのためにこの風間印の壺を100万円で買いませんか?(にっこり)


■横浜FM
引き分けの鬼。固い守備、決め手のない攻撃ということで今年は脅威の14引き分け。開幕時にはドゥトラ、マルキーニョスというベテラン傭兵を呼び寄せてチームの命運を賭けたが、ドゥトラは意外と元気だったけどさすがに年であり、マルキーニョスは早々に怪我してしばらく出れなかった上にこっちもやっぱり年だった。攻撃が全く形にならないので、これも年である中澤という名の壁が踏ん張って失点を防いで、それをこれもお年の中村初号機が必殺のセットプレーで勝点を稼ぐというスタイル。終盤には中村初号機をトップ下に移し、攻撃を全権委任。全く記憶にないのだが、なぜか4位でフィニッシュしてた。さっき順位表見て、リアルにえぇ???と声を出してしまった。まじか。全く強さを実感できないのだが、守備が堅いってことはやはりそういうことなのか。個人としてはやはり中村初号機の復活だろうか。波はあったにせよ、溜めと必殺のセットプレーはやはりJでは脅威だった。また、アンドリューの台頭で長らく安定しなかったボランチに若手が出てきたのも大きい。物怖じせずにパスをつなげるし、守備も段々と改善してきている。ただ、来年も中村初号機や中澤という名の壁が元気かどうかというのは全く判然とせず、外国人次第では非常に厳しい状況に陥る可能性もある。齋藤も小野もあんまり機能してないので、攻撃は望み薄。来年もマルキーニョスとドゥトラの不死族たちを継続雇用となるのだろうか。ゾンビ軍団を率いるネクロマンサーとして樋口監督には是非がんばって欲しい。場合によってはゴン中山の黄泉の国から再生というのも視野に入れるべきである。


■清水
善戦したものの、ACLには届かなかった。一時は3冠ヘビー級タイトル獲得の可能性もあったのだが、ナビスコを獲れなかったところからミソがつき始め、最終順位は結局9位。落ちたなあ。若い選手が多いのでメンタルコントロールが難しいところもあったのだろうが、もうちょっと踏ん張って欲しいところだった。とは言っても、ゴトビ監督はなかなか優秀なようで、高木、大前、河井、八反田、石毛などを順調に主力級へと育成。どこぞのゾンビ軍団がうらやむ様な将来性豊かな選手層を作り上げた。大前は行ってしまったけど。ただ、前線のパワー不足は明らかで、途中でとってきた金賢聖はパワーと高さはあるのだが、なぜかそこはかとなく漂う師匠臭というかお笑い臭というか・・・なんというか、外れ・・・?でもキャラ的には大好きなので、是非来季もキープしていただきたい。まあ、ここに1枚軸になるFWを獲得できると、さらに強いチームになれると思う。理想は昔所属していたヨンセンだよね。また、チーム得点王だった大前の穴をどう埋めるかという問題もある。京都の中村(非ミニラ)を取るという噂もあるのだが、うーん、それ違くねえ?まあシステムチェンジをするんなら話は別なんだが。あと、地味にDFラインがほぼ代えが効かないメンバーになりつつあるので、そこも代わりを準備していきたい。また、注目大学生の六平くんも加入が決定しているようだが、そうなるとスタジアムに頻繁に親父さんの六平直政さんがくることが予想され、あまりの強面に観客席が戦慄することが予想されたが、wikiを見てみると「大のディズニーランド好き」というかわいい一面もあることを発見し、個性派強面俳優のかわいい一面を垣間見ることができて、なおのこと六平さんを好きになってしまったタカクであったが、しかしその好印象が覆される事件が起きるのである・・・!次号、「六平、殴打」。乞うご期待!


■磐田
失速2号。序盤までの上位争い、そこからの停滞、終盤には8戦勝ちなしという見事なまでの失速っぷりを見せつけたが、最後には華々しくG大阪の首を刎ねるということでうやむやにしてしまった。失速の原因は色々あるのだが、守備が中々安定しなかったことが大きい。0点に抑えたのは9月の新潟戦まで遡らないといけないというほど、毎試合、失点を重ねた。元々爆発的な攻撃力があるわけでもないこのチームが、これではきつい。千代反田がフィットしなかったことが誤算だった。来季は守備の安定がまず求められるだろう。前線は昨年並。ただ、山田は安定してチャンスを作り出したが、だいぶ対応されてきた感があり、松浦もうまいのだが、実効性が低い。途中でとってきたハンサンウンはほぼ使い物にならないという状況で、前田が抑えられると、チームも沈黙をしてしまった。ここもグレードアップが必要だろう。そうなると補強ポイントがおのずと明らかになってくると思うのだが、やはりこのチームにとって一番の補強方針としては「同姓の選手を集めること」である。菅沼、山本、小林にいたっては名前も一緒という無類の同姓マニアっぷりを発揮している。前田、山田などは難易度が低いので当然揃えるつもりだろうが、ここは駒野、金園、ロドリゴ・ソウトなどのレアカードも是非スペアに挑戦してもらいたい。森下監督とフロントの挑戦が、始まる。


part3で終わるよ!!