■感想■ナビスコカップFINAL 磐田-広島 「槙野オンステージ」 | picture of player

■感想■ナビスコカップFINAL 磐田-広島 「槙野オンステージ」

ビデオ!見たよ!
いい試合でした。アホ試合とも言う。

■磐田5-3広島
■感想
・いい天気。11月3日は統計上、雨の可能性が非常に低い試合=晴れの特異日だそうな。
・こういう豆知識をさらっと披露できると女の子にもてますが、俺はググった。もてるためには常にipadを持つべき。
・広島は3-4-2-1。キーパーが西川、リベロに松山ケンイチを置いて、左にバカ槙野、右に森脇。ボランチが森崎1号、2号。病気が治ってよかったなあ、1号。右にミキッチ、左に山岸。2シャドーが中村獅童、高柳のコンビで、1トップが「見ててくださいザッケローニさん」の李忠成。
・磐田は4-4-2。キーパーが変態。DFが右から山本256号、イ・ガンジン、古賀、山本α陸戦強化型。ボランチが上田&那須、右に西、左に船谷。2トップがジウシーニョと神様仏様前田様。
・タイトルマッチということもあり、両チーム固い立ち上がり。広島は前田とジウシーニョに固くマークがつき、磐田はボランチとセンターバックできっちりと1トップ+2シャドーを封殺。両チームとも前線にボールが収まらない。おかげで、磐田の両翼はほぼ沈黙。広島も相変わらず両サイドを高く上げるが、そこにボールは入らず。
・両チームとも高いラインを維持。磐田が何度か裏でボールを受ける形を作ったのに対して、広島はそういう形を作れず。古賀とイ・ガンジンなんで裏に走らせてもおもしろいと思ったのだけれど。李は割とできるとは思うんだけど。ストヤノフがいないこともあって、広島は大きなボールがないことも痛い。
・序盤は停滞。リーグだったら凡戦なんだけど、カップファイナルだと許されるんだから、それはなかなか不思議なところ。笑
・ただ、徐々に中盤が壊れていくのは、こういう試合の常。30分過ぎに西川のへぼキックを船谷に拾われ、そこから、右サイドのスペースに流れた前田にピンポイントのロングパス。余裕を持って受けた前田がすばらしいクロスを送り、それを船谷がヘッドでずどん。ミスはあったが、美しい得点だった。すばらしい飛び込み。前田はなんでもできるなー。
・これは磐田のペースかな、と思っていたら、次は広島。ほとんど得点の匂いはしなかったのだが、ミキッチが奮起。それまでは山本強襲特化型と船谷にうまくはさまれていたのだが、ハーフライン近くからミキッチが2人を独力で突破。カバーリングに来たセンターバック(ボランチ?)もかわして、クロス。それを李が根性と右足であわせて、同点。全く美しくないゴールだったが、李のよさがよく出ていた。
・パフォーマンスはなんか、あれですね、迷走してますね。
・その後2発ずつくらい殴り合って、前半終了。カップファイナルらしい、緊張感ある試合。いいなあ、この舞台。

・後半広島がメンバーチェンジ。那須と上田にうまく消されていた高柳→山崎。ほんと、途中交代が似合うな、山崎は。
・磐田はメンバーチェンジなし、なのだけれど、なぜかイ・ガンジンが後半早々に駄目な状態。大井と交代をもくろむも、その間に山本48の裏を取った山岸が抜け出し、怪我のイ・ガンジンは当然カバーリングに追いつけず。山岸はうまく川口の股を抜いて、逆転。連動で抜け出せる山岸の良さがよく出てた。というか、磐田はちょっと間抜けでしたね。不運だったけど。
・青島アナが広島は無冠って連呼してるけど、ステージ優勝してるのはカウントされないのか。あと関係ないけど大井はフルネームで呼ぶと「おーい健太郎!」で急に江戸幕府を転覆したくなってくる。本当に関係ない。
・ただ、その後磐田もひるまずに反撃。右サイド深い位置でボールを奪い、西がうまく抜け出して浮かしたシュートも、惜しくもはずれ。西川の捨て身の飛び込みっぷりがすごくてちょっと笑った。西も30歳かー。なんかよくわからないけど、俺の中では大宮の藤本と同じカテゴリー。
・その後も、磐田は前からのプレスで広島の低い位置からのパス回しを寸断。森崎βがうまくボール運びに関与できず、森崎αが四苦八苦。βはやっぱ2列目の選手だよね、ってことでそこに気づいたペトロビッチは森崎β→青山。つうか、最初っからそれでいいんじゃないか。
・磐田のほうがうまくボールを運べてる印象。上田を中心として中央からサイドへの流れがスムーズ。しかし、駒野がいないので、そこから中々いいクロスがあがらない。西は相変わらずクロスがいまいち、というかそれができたら代表だよね。あと両山本もスピードはあるのだけれど、そういう小技は効かない感じ。
・広島は森崎αが低い位置からゲームをコントロール。前では相変わらず受けられないので、サイドに大きく展開。そこが通れば両サイドはノリノリなのでチャンスにつながっていた。ただ、常に2人がカバーに来てるので、CBかシャドーがヘルプに来てくれないと、中々チャンスも作れず。あと、ザ・無尽蔵・ジウシーニョがちょいちょい森崎αにちょっかいをかけてくるので、そんなに回数は作れず。ジウシーニョはすごいなあ。ああいう選手が前線にいると後ろは助かる。
・20分過ぎから、例のごとく中盤でプレッシャーがかかるのが遅れ、ゴール前での場面が増える。磐田は2トップが、広島はサイドと2シャドーが自由になり始める。どちらかと言えば押していたのは磐田か。上田から左右と2トップに自在に展開される。長いパスも蹴れるし、視野も広いし、上田はいい選手だなあ。これで怪我さえなければ、代表なんだけど。遠藤の後釜に是非鍛えて欲しい。あとは、投入された菅沼がいいところに顔を出している。それを決められれば、という場面が何度か。でも、決められてたらレギュラーだよねー。
・30分過ぎにジウシーニョ→山崎リローデッド。プロになってからは、初見。髪とか染めやがって、この野郎。広島はガス欠のミキッチくんに代えて横竹。そのまま3バックに入り、森脇が右ウイングバックへ。横竹はなんかすごいチンピラ感。この髪型はやってんの、広島で?仁義なきナビスコカップなの?両チーム3枚切りで、ここから勝負。
・磐田は上田を中心に攻め立てる。山崎サードインパクトが中途半端なポジショニングからボールを受けて、チャンスを作る。セットプレーからぼんぼん放り込むも、中々古賀コプターには合わず。広島は5バック+ボランチ+シャドーで忍耐。どん引きカウンターも繰り出せず。西川がハイボールに不安定で、元々そんなにDFに高さがないものの、いまいちクロスに精度がないので、助かっている。
・しかし、もうロスタイムかという後半43分。コーナーキックから那須がフリーでヘッド、西川が弾いた所を前田が難なく押し込んで同点。磐田は起死回生、広島はどん底。あそこで決めるのがエースたるゆえんか。西川はあれは責められません。まあ元々ドン引きで守れるようなチームではないか。なんか決められたのに楽しそうなペトロビッチ監督。よくわかんねえな、セルビア人は。計り知れない。
・ロスタイム5分。しょうがなく攻める広島もガス欠感が強い。磐田も押し込む展開だが、決定打はなく。ちょっと広島が盛り返したかな、というところでタイムアップ。延長へ。ナビスコ決勝が延長にいくのはかなり高い確率な気がする。

・延長、ペースはやっぱり磐田。広島は森崎αが苦労しながらもゲームを作ろうとする。3分くらいに、ここまでほとんど仕事をしてなかった中村獅童がミドルシュートもクロスバー直撃。決まったかと思ったけど。そういや、ゴールデンゴールなの、ナビスコ決勝って?ゴールデンゴールって死語になりつつあるような。
・8分ほどに山崎ウィルビーバックがゲットしたFKを上田が直接狙うも、西川がナイスセーブ。上田はすごくいいな。ザッケローニさん是非よろしく。髪型はくだらねえ渋谷ポップ歌ってそうな感じだけど。なんかカフェ?でナチュラル?でクロスオーバー?でリアルG?な。
・そんな上田の左足から追加点。またもやCKから那須→菅沼。那須の飛び込むヘディングは勝率が高い。というか、誰なの、那須のマーク。再三フリーにして、罰金もの。つうか、ゴールデンゴールじゃないし、シルバーゴールでもなくて、きっちり30分やるのね。アテネ以来ふらふらの印象しかなかった那須がイキイキしていて嬉しい。
・広島はこれで完全にぷっちーん。低い位置でボールを取られ、ショートカウンターから山崎グローリーモーニングのスピードに全くついていけず、追加点。終戦。
・と思いきや、前半終了間際に、槙野が直接FKを叩き込む。なんなの、このバカ。なんなの、この試合。おもしれーな、さいこー。
・ただ、もう広島にエネルギーはなし。単純なロングボールから前田に持ち込まれて、追加点。さすがに、死んだだろ。と思いきや、終了間際に槙野がPKゲット。ゾンビフレッチェ広島。それを豪快に止められて終了wwww いやー、槙野さん、さすがっす。

・磐田は久々のタイトル。試合を終始コントロールしていたのは磐田なので、妥当な結末。いいチームに仕上がってきました。だいぶ長いこと世代交代で苦労していたが、外の血をうまく使いながらようやく一回りさせた印象。前田がチームの攻めの軸になり、上田がコンスタントに出れるようになったことで、パスサッカーができている。那須が地味に効いている。また船谷、W山本などのバイプレーヤーもようやくそろってきた感じ。ちょっと優勝を狙うにはまだまだですが、降格争い常連だった頃のバランスの悪さは改善された。これでオフェンシブハーフにもう一枚超絶外人がいるといいのだが、まあないものねだりとも言える。
・広島はまずいサッカーをしてしまった。磐田の組織的な守備に低い位置からのパスを寸断され、サイドも2枚対応で封じられた。森崎βではなく青山だったら、と思わずにはいられないが、それでも大差はなかったか。ストヤノフのロングキックがなかったのも痛かったが、そろそろ彼もいい年で常時出ることは不可能。前線に行き詰まり感も出てるので、そろそろリノベーションが必要かもしれない。あと、槙野のバカは本当に面白いから、大事にしてあげるべき。
・あと、清水、風間の2枚解説が豪華なのかどうか全く判断がつかない。テレ朝のセルジオ、松木と同じ感じなのだろうか。あー、それがフジテレビのサッカーへの良心というものかw