■感想■国際親善試合 韓国VS日本 「コンパクトって鏡じゃなくて」 | picture of player

■感想■国際親善試合 韓国VS日本 「コンパクトって鏡じゃなくて」

アルゼンチン戦の勝利でノリにノリまくって、盗んだバイクで自転車操業でも始めちゃいそうな勢いの日本は、アウェーに乗り込んでの韓国戦。あー、そういえばー、ワールドカップ前にもー、なんかー、試合がーあったようなー。
おもしろかった!以下、感想です。

■感想
・日本は4-2-3-1。キーパーは西川。うう、不安だ。DFが右から駒野、今野、栗原、長友。中盤の底に遠藤、ベーハセ。トップ下3人が左から香川、本田、松井。1トップには皆様待望の池上前田遼一さまが登場。さっそく見切られてしまった森本涙目。
・韓国は何が3-4-3だという4-5-1というか、4-1-4-1の布陣。誰がどこかはよくわからないが、パク・チュヨンがフランス生活からおフランスな髪型になっている。で、中央にオシャレがいて、両サイドにイ・チョンヨンヨンとチェ・ソングク。そうえいえば、チェ・ソングクを久々に見たような。いまだにソングクってなんか現地読みだと間違いなんじゃねえ?って思う。
・試合開始。韓国はホームということもあって、きち○がいプレス発動。もうなんか薬でもやってんじゃねえのって勢いでプレス。キーマン前田と本田もボールを持てばすぐさま二、三人に囲まれる。この勢いに日本はたじたじ。ただ、ワールドカップですっかり現実家になった日本は、これに付き合うことなく、淡々と。10分過ぎには、少し試合は落ち着いた。
・そこからは日本のペース。ザック流モダンプレスが見事にはまる。ラインを高くして、コンパクト、コンパクト、コンパクト。横の幅を狭めているので、相手サイドバックの上がりにもボランチがスライドで対処できる。これは進化。
・ただし、プレスを掻い潜られると、逆サイドに広大なスペースが。これは逆サイドのサイドハーフが埋めることになるので、体力的には相当きつい。これを何度もやられると、だんだんサイドハーフが険悪な雰囲気になっていく。
・つまりコンパクトさを保つというモダンサッカーの常道が生命線。これからはサイドチェンジ、中盤高めの位置での鬼キープ、ロングボールなどのコンパクト破壊要因をどうやって未然に防いでいくのかが鍵。ギーカー。
・苦し紛れのロングボールも栗原と今野が冷静にはたき落としていた。こういう仕事だと、栗原は生きる。大丈夫、まだ頭悪いのはばれてないぞ、栗原!w
・という感じだったのだが、15分くらいに絞っていた駒野がハイボールを競りにいって、イ・チョンヨンヨンに撃沈される。右腕骨折。内田のアレな守備でチャンスが回ってきたのに、なんてついてないんだ、この人は。運のなさで言ったら、東大合格発表後に車にひかれて死んだ俺の幼馴染のヒロキ並。
・まあ、そんな幼馴染はいないんだけど。
・ともかく、前半はペースは握るものの、点は取れず。前田と本田が厳しくプレスされ、基点を作れない。ただ、それでも一発かました本田はやっぱり別格。あと、香川は寝てた。
・韓国は攻めで何もできなかった。これほど日本に封殺されている韓国を見るのも、珍しい。中盤でプレスを掻い潜れる選手がいない。パク・チソンがいれば違ったのだろうが、彼は髪を変な色に染めてた。韓国のキーパーはメタボから若いのに変わってた。若手芸人顔。
・スタンドのホン・ミョンボが一瞬矢野に見えた。

・後半、やや韓国がペースを握り返す。日本のプレスが疲れから破綻を見せ始めたのと、あと本田がけっこうサボり始めた。スペースを与えるとイ・チョヨンヨヨヨンは怖い。チェ・ソングクは怖くない。パク・チュヨンはオシャレ。
・必死にコンパクトを保とうにも、中盤が間延びすると岡田ジャパン前期を思い出してしまう。長谷部が必死に火消しするのもいつか見た光景。あと、西川が不安すぎる。キャッチミスが2回ほどあり。それのせいか、いつもの美しい弾道のキックも前川クラスのへなちょこキックを連発。頼むから、思いつきでプレーしないでくれ。
・どうにも落ち着かない雰囲気だったが、ここで本田が個人技炸裂。中盤に下がってきては、体の強さを生かして鬼のキープとパス出し。しかも自分の左足が警戒されていることを知ってて、囮になれる。韓国“程度”(と言っちゃえるくらい強い)の当たりでは全く崩れない。このレベルだと、ジダンになれる。あとスピードがあったらなあ…。
・と、べた褒めしたわけだが、自らのドリブル奪取からの3対2はパスしろ、金髪。むしるぞ。
・その後、中盤を落ち着かせるために細貝投入するも落ち着かずにバタバタして、金崎投入はあたりで何度か決定機に絡み、中村Z(もうゼータじゃなくてもいいのか)は相変わらずのよいでき。
・双方撃ち合いましたが、終了。おそろしくテンションの高い試合だったが、スコアレスドローは妥当な結末でございました。

・日本はいい方向。守備の組織を整備することで、攻撃にもリズムができている。前田は中々基点を作れなかったが、段々とうまく絡みだしていた。得点特化型の森本よりも現状では一歩リードか。本田とポストを分担することで、うまく基点を作りたい。後は得点とれるとよいですな。
・長谷部。試合を終えるごとに貫禄を増している。献身的な運動量+シュアなパス+キャプテンも勤める人格者-キラーパス=汎用性中田英寿。細貝も運動量とイケメン具合では互角だが、ちょっと別格になりつつある。あと、彼女と別れたかどうかはっきりして欲しい。
・長友は今日も磐石。アジアで彼を抜けるウイングは中々いないだろう。ただ、最近では攻撃時の判断力のなさとパターンの少なさが気になり始めてきた。まあ、そこまで望むのは贅沢だという気もするのだが、攻撃時のバリエーションが増えたら、ワールドクラス。
・遠藤のところは憲剛との争いか。しかし、この2人以外に全く若い世代でゲームメーカーが見当たらない。どうしましょう。どうしようもないんだけど。4年後はだいぶしんどいことになってるかもしれない。
・香川。第二の基点になれず。ハイプレスの試合だと、体格がない分、けっこう埋没しがちなのかも。まあ、そこも含めてドイツでどんどん成長していただきたい。
・内田。駒野の怪我で急遽出番もふわふわした出来。二度ほど決定機を献上。シャルケでの扱いが中途半端で、おまけに守備がよくないのも自覚しているので、得意の上がりに後ろ髪を引かれている。ひかれすぎた結果、あんな髪型になってしまっている。もっとぐいぐいあがって押し込むくらいの気概が欲しい。マドリーのマルセロとか全然そんなこと考えてないぞ。笑
・韓国。パク・チソン以後をどうするかが中々に問題。中盤が前にボールを運べない。あと、リアルストライカーもいないのもきつい。それと、右サイドの17番?がずっと笑顔でやっていた。笑顔!いいね!コミュニケーションの基本だね!でも、あまりにも笑顔過ぎると、「にやにやしてるんじゃねーよ」って言って怖い先輩に体育館裏に連れ込まれて、「男のよさ」を教えられちゃうから要注意!俺の幼馴染のタカシは経験済み!
・まあ、そんな幼馴染はいないんだけど。
・そして先輩もいないんだけど。
・実は俺もいないんだ。