歌麿先生後編でございます。

『りきじょ』のきっかけから見所まで濃いいインタビューです!

どうぞ~~!



『りきじょ』はどういうきっかけで始まりましたか?
歌麿先生(以下 歌麿)――月刊アクションが創刊するときに連載してみませんかとお話があって、それまで連載していたのはコメディーな女神転生みたいな感じで神と悪魔のファンタジーなお話だったんですけど、今回はリアルなのでどうですかという話だったんです、僕は料理が好きなので、担当さんからゴハンものとかどうですかと言われたんです、ヒロインが食べるとすぐ太って、ダイエットするみたいなネタから始まったんですが、その太る痩せるを話に結び付けるのがうまくいかなくて難航してたんですよ、そこで担当さんがヒロインのぽっちゃりを残してそこでつながる話を考えると「相撲」と思いついたんですよ、太ってる=相撲みたいな安直な感じですけど(笑) 僕もあまり相撲には詳しくなかったんですけどTVで相撲を観たり本読んだりしてると、相撲の面白さみたいなのが出てきたので、女子相撲でもいけるなと思ったんですよ。 描き始めた時の感触が自分でも面白いと思ったんで、自分で言うのもなんですがこれは他に類を見ない漫画になるかなと思ったんです。 最初の設定は女4男1でのエロコメディーでネーム描いてたんですけど、編集長から男はいらないなと言われ、もう一度男無しのネームを出したら、エロコメディーよりもまじめの方がいいんじゃないと言われまして、コメディー抜きでネーム描いたんですけど、最初の組み立てが本当に大変で悩みまくりながら今の形になりました。


僕が『りきじょ』を読んで思ったんですけど、歌麿先生は実際に相撲をやられてるのかなと思うぐらいリアルだと思ったんですよ
歌麿――実は学生時代に学校の授業で相撲があったんですよ。 学校にやぐら付きのちゃんとした土俵があって授業でもちゃんと相撲の稽古をさせられてました。 まわしなどはつけませんでしたが。 今の漫画に使ってる知識は後々の知識もあるんですけど、学校の体験もかなり大きいです。


相撲部屋とか取材にも行かれましたか?
歌麿――部屋には行ってないですけど、去年の秋に女子相撲の大きな大会を観戦に行って実際の女子相撲を間近で見て一番注目している選手をみたり雰囲気を体感してきました。


女子のスポーツ系の漫画って競技的な部分はないがしろで、エロや恋愛などを重視して進んでいくんですけど、『りきじょ』はしっかり競技の部分もとらえられてて、絵は可愛いのに中身はちゃんとしてるなと思ったんです。
歌麿――コメディーならそれでもよかったんですが、今回は真面目なスポコン物なので、実際のリアルさも追求して描いていこうと思ってますので、はじめて見る人も女子のお相撲ってこういうことをやってるんだと思えるぐらいちゃんと描いてます。 そのぶんコメディー要素は削られてるんですが、1話2話目のときには描いてるときに「これ面白いんかな?面白くなるんかな?」というところがあったんですけど、描いているうちに女子相撲ならではの女の子のやり取りもそうですが、技術や展開や面白さを伝えていければいいなと思ってます。


他の格闘技系の漫画家先生も言ってたのですが、組み合った時って絵を描きにくくないですか?
歌麿――そんなのはつねですよ、つね(笑) 学生相撲は個人戦と団体戦があって『りきじょ』も団体戦になってくるのですけど、軽量級対重量級など描く時が来ると思うんですが、小さい選手と大きい選手とが組んだりするわけですから大変だと思います(笑) あと一番困ったのが資料が少なくて・・・。選手名鑑や歴史の本は沢山あるんですけど、相撲を教える教則本が少なくて。 女子相撲と大相撲も展開や決まり手が全然違うのでその辺の違いをしっかり描かないと嘘くさくなるので、そのあたりの資料集めも大変でした。 僕自身も丸美と同じように相撲を学んでいく感じですね。

すいません話が変わるんですけど、『りきじょ』には僕の好きな健全なエロな感じがするんですよ。
歌麿――今回はエロ要素は抜いてるんですけど、これはエロじゃない部分のエロスなんです。


陸上だったり水泳だったりで全然エロを意識していないけど健康的なエロスですよね。
歌麿――まさにそういうのです! 狙ってるわけじゃないんだけどそう見えるみたいな、そういう部分のお色気は過剰じゃなく出していこうと思ってますね。 それを表現できたらいいなと思ってます。


逆にそういうエロ要素って難しくないですか?
歌麿――フェチの人が見た時に「おおっ」と思うような感じに自分のセンサーを働かせて描くしかないですね。


大丈夫です、もうすでに僕は反応しちゃってます(笑)
歌麿――ありがとうございます。 僕自身も普通の漫画の中でのエロとかが好きなんですよ。 例えれば『地獄先生ぬ~べ~』とか(笑)


僕も3話で最初の方の五十鈴((いすず)筋肉質なマッチョな女子)の服装がどストライクでした(笑)
歌麿――五十鈴は脳ミソも筋肉で普段からあんな感じなんですよね、3話目の季節は5月ぐらいなのにあの軽装(スポーツブラに前を全開に開けたシャツとチェックのスカートにスパッツ)で寒くないの?と、そういう格好ができるキャラにしてるんですよね。 でも、まさか五十鈴推しは初めてですよ(笑) 双葉社のアンケートは丸美、藤野が圧倒的なんですが(笑)
いちばん左が五十鈴
キャラクターにはモデルはいるんですか?
歌麿――モデルはいないです。 コンセプトとして“丸美”は主役なので一番最初に考えたキャラなんですけど、描き悩むところもあったんです、ぽっちゃりで可愛くて頑張り屋さんで、さらに服装が変わってもキャラがわかるように髪型に特徴を持たせて、僕自身が服装をよく変えたくなるんですよ、なので服装が変わっても丸美は頭の横にこれ付いてるでしょ、これのイメージは犬耳なんですよ。 胸の大きさにも個性を付けて考えてます。 なので五十鈴とかは筋肉質なのでそんなに胸は大きく描いたりはしないんですよね。 キャラの名前も実際の力士からとってます、現役とかじゃない力士からなんですけど、いろいろ考えてみてくださいね。
ちょっと飛び出てるのが犬耳!!
1巻が発売されましたけど、どのあたりを注目して読んでもらいたいですか?
歌麿――主人公の丸美が弓道部で挫折して相撲をはじめて成長していくという話なので、丸美の成長を注目して読んでいただければ嬉しいです。 それ以外のキャラも魅力ある子達がたくさん出ますのでよろしくお願いします。


お話ありがとうございました

歌麿――いえいえ、こちらこそ楽しかったです!ありがとうございました。



表紙のビジュアルで騙されてはけません、かなりの面白いスポ魂漫画です! かわいい女の子が相撲で青春しています。 絶対にお勧めする漫画です!! よろしくお願いします。


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