THELMA HOUSTON

みなさん、こんにちは。

今回ご紹介するのは、ディスコクィーンとして知られるテルマ・ヒューストンの、

2017年の夏に発売になった怒涛の未発表音源5曲入り12インチアナログ盤、
『Summer Nights』
です。

ディスコクィーンのテルマ・ヒューストンとはいえ、このミニアルバムはソウルフルAORとしてAOR好きな皆様へ自信を持っておすすめできる盤です。

オープニングを飾るナンバー、
“Summer Nights (Are made for making Love)”

このレコードのタイトルにもなっているファンキー＆トロピカルなイントロで始まるグルーヴィーなナンバーで、針を落とした瞬間いきなり心持っていかれること間違いなしです！

というわけでまずは聴いてみてください。

THELMA HOUSTON - Summer Nights (Are made for making Love) (1980/2017)

https://youtu.be/D5H4eZ0Zytc

これはまさに奇跡の発掘音源と言えますね。

発掘してリリースしてくれたPreservation Recordsさんには感謝です。

さかのぼること1980年。

当時モータウンで活躍していたテルマですが、ここにきてモータウンから離れることになり、そのときにマッスルショールズにてレコーディングされた5曲です。

5曲で終わっているのは何故か。

この1980年に彼女がリリースした『Breakwater Cat』を思い出していただきたい。

そうそうたるプロダクションにて制作された『Breakwater Cat』ですが

この制作に入る前にRoger Clark、Bob Wray、Clayton Ivey、Larry Byromらと制作していたのが本作に収録されている5曲なのです。

制作途中でRCA Recordsから引き抜かれ、そちらに行ったため、お蔵入りとなった。というわけです。

『Breakwater Cat』のほうはバリバリのソウル/ディスコなアルバムでしたが、

この5曲の未発表音源はAOR好きが反応してしまう洗練された楽曲がそろっています。

なんといっても、もう一つのキラーナンバーとして、

マッスルショールズ産AORの名曲である Byrne and Barnes (バーン・アンド・バーンズ)の “No Love In The Morning” のカバーが素晴らしい！

コレが入っている時点でAOR好きは買わずにいられないでしょう。

加えて、ファンキーAORな “Slippin' Up, Slippin' Around”、

ライトメロウAORど真ん中な “Touch Me While I'm Dancing”、

メロウでとろけそうなバラードAORナンバー “Regrets”と

全曲がキラーナンバーとも言えてしまうミニアルバムなのです。

こんなのがずっと日の目を見ることなくお蔵入りしていたなんて実にもったいない話ですね！

ちなみに、このジャケットのアートワークは非現実と80年代をテーマとした作品が定評の日本人イラストレータの Yuko Honda さんが担当しています。

[Track List]
A-1. Summer Nights (Are made for making Love)
A-2. Touch Me While I'm Dancing
B-1. No Love In The Morning
B-2. Slippin' Up, Slippin' Around
B-3. Regrets

♪Musicians♪
Drums： Roger Clarl
Bass： Bob Wray
Keyboards： Clayton Ivey
Guitars： Larry Byrom
PRODUCED BY Terry Woodford and Clayton Ivey.

このアナログ盤は限定生産です。

ちなみに４５回転で、盤も180gの高音質盤です。

そして、日本独自でCDも出ているようです。

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