「選」は、創作なり

NHK俳句を見ていて、出てきたフレーズです。
また、一緒に出演していた映画の翻訳者が仕事について

「訳は、頭に浮かんだ言葉を削る作業です。」とおっしゃっていました。

これまた「選」だなぁ…と思いました。

そこで「私は、創造力が乏しい」…という方。

あなたが、創造力が乏しい…というのは、本当にそうなのでしょうか?

…というのは、
クリエイト(創造)するというのは、どうやら「無」から「有」を創り出す作業ではなさそうだからです。

創造力というのは、元々個々人に備わったものというより、
これまでストックしたものから、選び出す作業から成るものなのだ…と。

生まれつき才能がある人は、自らの中から湧き上がるものもあるでしょう。
ただ、その才能もまた「選」の力なのではないか?

それは、ストックされたものの中から選び出す作業の鋭さだと感じるからです。
もっと言えば、「ストックする力」と「選び出す力」が合わさった力だと思えるのです。

いろんな人、もの、状況…に触れ、そこに漂うものを感じ、それが体験としてストックされる。
その後「選」という作業から導きだされる経過が創造に繋がるんだろうなぁ…と。

ということは、自ずと「創造力や想像力」は、誰もが持っているもの。。。

そう考えると、生きている間にどれだけのものに出会い、そしてそこに漂い、それをどう
受け取り、どう表現するのかが人生の豊かさに影響するんだと思います。

結果的に有益なものをどれだけ得たか…よりも
どれだけの出会いという機会を得て、
そこで漂ったことをどう受け取り、楽しめたかが
創造性や想像力の源になるということ。。。。

こうしてブログを書いてる今も
読んで下さっているあなたとの出会いを想うと、
ちょっと ドキッとして嬉しくなります。