$女性専門カウンセラーが綴る「寄り道でいいのかも」(大阪/堺市)
昨日、障がい児通所施設にパステルアートの体験をしてもらいに出かけました。
障がいをもった子どもたちへの対応は初めてでスタッフさんの助けでどうにか
楽しんでもらえたかな…という感じでした。

子どもたちと関わる中での気づきもありましたが、その他に施設長さんとの会話の中で
ハッとしたフレーズがありました。

それは
「日々成長じゃないんです。」という言葉でした。

知的障がいを抱える子どもたちは、何か新しいことができるようになるというより
必要なことを日々繰り返し続けるのも大変だったりするということ。

そんな中で、その子を養育する親たちの心が疲弊していくのだろうというのは
私にも想像できました。

そういう親御さんたちを支えたい思いでこの施設を立ち上げられたそうです。

子どもたちを支える土台は、親の心身に少しでも余裕をもたせてあげること。

頭ではわかっていても、なかなかできない現実を情けなくも深く胸に刻んだ一日でした。


思うようにならない我が子に苛立つ親、
投げかけてはいけないと思いながら発っしてしまう傷つける言葉、態度
そんな日々 不仲になる夫婦
離婚の末 困窮する母子家庭……。


こんなやるせない構図ができているのなら、悪循環は続いていくのでしょう。

親たちを支えるのは、ある特定の人たちだけでは、到底足りない現実があります。

まずは、
直接関わりを持たない人もこの現実を知ること、
そして、これらの現実に、温かい心を持って生きていく余裕が、
どこかで見えない誰かを支えることにつながるんだろう…と思います。

多くの人は日々の現実の中で自分のことで精一杯なんだろうと思います。
私自身もそうです。

人は微力です。
それでも
自分自身に優しくなって心に余裕を持つことで 自然な笑みもこぼれるだろうし
その笑みが周りの誰かに温かさとなって伝わるのでしょう。

そんなステキな循環が長く、永く続くことが安心をうみ、
ひとり一人の心地よい居場所をつくるんだろうなぁと思います。