マイノリティ当事者としては
大変な難敵?!であるマイナンバー。
強制カミングアウトのような状態に
なったり、職場に知られることを恐れ、
中には自殺を考えるまで追い込まれて
いる人もいる。そんなわけで、私も
マイナンバーカードを作るつもりは
全くありませんでした。

しかし、

カードを作らなくてもマイナンバーの
呪縛から逃げることは出来ない。
講演させていただいた時に講師料の
事務手続きでマイナンバー提示を
求められることが多くなった。
通知カードでも別にダメなわけでは
ないし、通知カードにしろ、
マイナンバーカードにしろ、しっかり
性別表記されてることに変わりは
ないけど、マイナンバーカードの方は、
カードケースが付属していて、性別欄を
うまく隠してくれる。
気休めだけど、ないよりはマシ。
通知カードの方は性別欄むき出し。

そんなわけで、苦渋の決断で
マイナンバーカードを作ることにし、
申請、今日、カードを受け取った。




写真はこんな感じで。
しっかりメイク決めて写真撮って
申請を出していました。

役所窓口が、戸籍の性別はまだ
変えてないんですか?もうすぐ
ですか?と聞いてきたので、
いかに戸籍の性別変更のハードルが
高いか、性別適合手術という
ものすごい壁があることを
しかと説明してきました。

ケースでの対応しかできなくて、と
恐縮気味だったので、私がしっかり
女性として生きていること、表記
されている性別、つまり、戸籍上の
性別がいかにしんどく、言って
しまえば、不本意であるかは
伝わっている模様。
公的な手続きがあると何かと区役所に
行くので、しっかり覚えてもらえる
ということは大事。

どんなに女性だと叫んだところで、
戸籍上の性別を変えることはできない。
打つ手はあるけど、あまりにも危険が
伴い、本気度が足りないとなじられる
けど、ほんとに、あまりにも危険が
伴い、公に性別変更できたのと
引き換えに今のようにリコーダー
片手に、白杖常用でも、まだ動こうと
思えば動ける今の状態は難しく、
動けない体になってしまう危険、
私がパニック発作を起こす危険が
あるので、簡単に手術には踏み切れない。
誰だって健康な臓器や肢体をあえて
摘出したいとは思わないだろう。

こうした事務的なことに折り合いを
つけ、そして、お風呂恐怖などにも
折り合いをつけていかないといけない。

マイノリティとマイナンバーについても
講演でじっくりと話をしてみたい
テーマの一つです。