きょうは、公民館の乳幼児相談で演奏や絵本、
おしゃべりをしてきました。
なかなか活動が忙しいというほど活動できてないので、
活動のことをブログに書けるのは嬉しいです。
そして、午後からは、フリースペースで乳幼児の遊び相手。

アンパンマンやトトロといった、おなじみのナンバーを演奏。
そして、今日もお母さん向けの演奏も。
子供たちと一緒にいると、やはり、家にいても、こういう場に来ても、
子供たちの歌を歌ったり聞いたりすることが多いと思いますが、
お母さん方が学生のころに聞いた曲、初めて買ったCD、
夢中になったアーティスト、社会に出て元気づけられた曲、
青春の歌、きっとあると思います。
子育ての中で思い出す暇もなかったりするかもしれませんが。
確かに赤ちゃんはユーミンや、フォークソングとか、
歌は分からないかもしれません。
だけど、なんだかお母さん楽しそうな顔してるなぁ、というのは、
幼いなりに伝わるものなんですよ。

私も母がダークダックスをよく聞いていて、
子供の私にはよくわかりませんでしたが、
母がダークダックスを聞いてる時の表情、今でも覚えています。

この歌が流行った頃、自分は生まれてないはずなのに、
なんで懐かしく思うんだろう、口ずさめるんだろうと思ったら、
幼い時に母がよく歌っていたなんてことがあるんです。

それで、お母さんのための曲を必ず演奏します。
その時だけは、この子のため、なんて考えないで、あなたが
夢中になっていた歌を。そして聞き入ってる表情を、母としてではなく、
あなた一個人、一人間としての表情を見せてあげて、と思っています。

ユーミンの「春よ、来い」。
大人な曲ですが、赤ちゃんがリズムに乗っているのには驚きました。
心地よいリズムをちゃんと感じ取ることができるんですよね。

それから、2日前が私の誕生日だったので、当時の母子手帳を
見せながら少し話しました。点頭てんかんのこと、今の私。
私はお母さんになりたかったこと。
男性の身体でもあり、女性の身体でもある私。
子供を生みたかった、父親になりたいわけではない。
だからこそ「みんなのおかあさん」になりたい。
お母さんが私一人だともうほんとに大変なので、もう一人、
あなたがママになってくれたら嬉しいわ、
そう言ってもらえることが最近は増えました。
それだけ「孤育て」になってるのかもしれません。
みんなで子育て。
私もママになれたら嬉しいし。

そして、今日、とっても嬉しいことがありました。
赤ちゃんがじーっと私を見てるけど、なかなか近づいてこなかった。
おもちゃで音を鳴らしてると、気になるのか、ちょっとずつちょっとずつ、
まるで尺取り虫のように私に近づいてきた。
ついに、おもちゃをつっついて、私と一緒に音を鳴らし、ほやっと笑った。
なれてきたのか、私にちょっとずつ近づき、ついに、
私の膝という名の「島」に上陸。
可愛くて、背中や頭をやさしくなでなでしてあげてもじっとしてる。
しばらく私の膝でまったりしたあと、お母さんのところへはいはい。
すると、わたしのスカートに、少し、しみが。。。
そう、その子の「よだれ」。
あちゃ、と思ったけど、でもすぐになんだか嬉しくなった。
だって、お近づきのしるしですもの。

自分の食べこぼしだとショックですが、我が子ではない、
よその子ではあっても、お近づきのしるし、
すごーく嬉しかった。この辺もちょっとママの気持ちなのかな、
なーんてね。

ちっちゃな、ちっちゃなハートを私に開いてくれて、ありがとね。

性のことが分からない、家族連れとすれ違う時の切なさ、
だけど、だけど、こうして直に接すると、
やっぱり私は、はいはいしながら私を見つめるそのまっすぐな瞳、
あなたたちが大好きです。幸せです。
これからも「みんなのお母さん」でいさせてね。