前々回、「朱雀」の役割と働きについて、お話しました。今回は、
高橋大輔選手のブレスにも入っている「鳳凰」の意味と使い方、
その働きについて簡単にまとめてみます。
「朱雀」とは「鳳凰」のことだと言う人もいます。この判別は、
確かに微妙です。
しかし、「四神」における「朱雀」を「鳳凰」と呼ぶ人はいません。
「朱雀」のように「鳳凰」を「南」方位に置く、という使い方もしません。
ましてや「全身が五色で彩られている」と伝えられる「鳳凰」が、
「朱雀」のように「赤(朱色)」や「火」や「夏」や「学芸運・人気運」を
象徴するなんて話は聞いたことがありません。
つまり、その使い方や役割は、明らかに違うわけです。
ちなみに「鳳凰」は、英語で「チャイニーズ・フェニックス」とも呼ばれ、
自身を炎で燃やして再生するフェニックス(=不死鳥。『ハリー・ポッター
と秘密の部屋』にも登場してくるので、ご存知の方も多いと思います)と、
よくフィクションの世界では混同されています。
実際、西洋のフェニックスの本来の姿は、猛禽類に近いと言われています。
アニメ界の巨匠が「火の鳥」を「鳳凰」みたいな姿で描いていた影響もある
とは思いますが、ファンタジー世界のイメージはオリジナルのものです。
陰陽五行で「火」を象徴するのは、あくまで「朱雀」であって、
「鳳凰」ではありません。もう、このへんはゴチャ混ぜです。
基本的に「四神」のセットで用いられるのが「朱雀」で、
「鳳凰」は「単体またはペア」で用いられます。
「鳳凰」の「鳳」は雄、「凰」は雌を表し、宇治平等院鳳凰堂の屋根に
いる「鳳凰」も一対で、それぞれ「内向き」に向かい合って設置されて
います。
もし、これが「朱雀」なら、飛び立ちやすいよう「外向き」に具え付け
られていたかもしれませんが、そもそも「朱雀」に雄雌はなく、一対で
使われることもありません。
宇治平等院や北京紫禁城などの「鳳凰」は、すべてが栄え平和であれ、
という願いが込められた「隆盛平安」の象徴となっています。また、
中国では古来より「聖天子」(平安をもたらす統治者=良き皇帝など)
が登場する時に、姿を現す瑞鳥として「鳳凰」は尊ばれてきました。
このことから、「鳳凰」は「招貴人」の役割を果たすと言われています。
そのため、現在でも「隆盛平安」を呼び込み、貴人を招く風水アイテム
として「鳳凰の円盤」(写真下)や「鳳凰を刻印したパワーストーン」
のペンダント(写真上)などが用いられているわけです。
特に、女性の部屋に「鳳凰」を飾っておくと、自分自身が磨かれて輝く
ようになることで、気品のある理想的な伴侶に巡り会わせてくれる働き
があるとされ、たいへん人気があります。
もちろん、男性が理想のパートナーを見つけるために身に付けることも
多々あり、これはビジネスの世界で活躍を願う人にも使われています。
実際、自分を引き立ててくれるビジネスパートナーを呼び込むために、
オフィスや部屋のドアに「鳳凰」を飾って成果を挙げた人もいます。
ただし、高橋大輔選手のブレスには「鳳凰」だけでなく「龍」もペアで
入っています。この組み合わせは、「鳳凰」単体の働きに加えて
「陰陽のバランス」を整え、「新しい物事を生み出すパワー」を与える
という役割を果たすようになります。
この働きは、実は風水の「太極」(中心を意味し、陰陽のバランスがと
れた状態を表す。エネルギーの起源をも示す強力な印)と同じ役割なの
です。「龍」と「鳳凰」を組み合わせた円盤のデザインを見れば、その
形状が「太極」の模様と同じであることからもわかると思います。
つまり、「鳳凰」と「龍」がペアで入っている高橋大輔選手のブレスは、
「バランスをとること」と「新しい物事を生み出す力」を強める目的で
アレンジされたもの、ということになります。
ご存知のように、高橋大輔選手は日本男子フィギュアスケートにおいて
初の五輪メダリストになる、という快挙を達成しました。結果として、
パワーストーンブレスの目的どおりの成果を挙げたことは、単なる偶然
だけなのでしょうか?
少なくとも、本人が努力し目指していたことと、パワーストーンで組み
合わせた目的の方向性が、ピッタリ合致していたことは確かでしょう。
明日19日(月)の19時、TBSの「フレンドパーク」に高橋大輔選手が
浅田真央ちゃんと一緒に出演するそうです。
この「鳳凰」と「龍」が赤メノウに刻印された、オニキス主体のブレス
(http://ameblo.jp/realpowerstone/entry-10501941972.html
の商品写真参照)を高橋選手がまたしているかどうか、
チェックして見たいですね!