日本エスコンの業績内容
読者の方から日本エスコンについてのご質問があったのでちょっと調べてみました。
あまりチェックしていなかったのでこれを機にということで。
ジャスダック上場のデベロッパーですね。
直近の平成20年12月期の決算内容から。
決算内容は良いわけありませんね。
売上:35,492百万円
営業利益:941百万円
経常利益:△1,535百万円
当期純利益:△10,895百万円
自己資本比率:11.0%
キャッシュ残高:約48億
前期が約300億ですからかなりの減少と・・・
で、負債はというと。
短期借入金が約100億。
1年以内返済予定長期借入金が約250億。
1年以内返済のノンリコローンが約90億。
1年以内の償還予定の社債が約86億。
このなかで特に問題は社債ですかね。
有価証券報告書で社債等の内容を見ることができますが、細かいのを抜きにして50億の償還が6月26日ですね。
そのあとは7月30日の約33億と。
6月の償還資金をどう調達するかがポイントですかね。
公募社債なんで繋ぎというわけにもいかないでしょうし。
いよいよ資金繰りに詰まってきたら管理会社のエヌエス管理を手放すかもしれませんね。
5月頃に発表される第1四半期の決算内容である程度見えてくるかもしれません。
ちなみに継続企業の注記も付されていますがこれは財務制限条項に抵触という内容ですのでこれでアウトになることはないだろうなと。
今のところ致命的な発表はないものの、今後の状況によっては危うい可能性もありますね。
それから、なんだ、訴訟を起こされてる。
ジェイオー建設株式会社から損害賠償請求訴訟と。
請求額約40億。
これを払うとなるとまた大変だな・・・
内容を見てみると、倒産したミキシングが絡んでる問題ですな。
ミキシングがジェイオー建設に工事請負契約をして開発した物件を受益権化して日本エスコンが引き取るというスキームだったのに日本エスコンが引き取らなかった為、ミキシングは倒産してジェイオー建設への工事代金が未払いとなったと、まぁ簡単にいうとこんな内容。
で、ジェイオー建設は日本エスコンに工事代金を含めた損害賠償請求と。
なんか筋違いのような気もしますが。
当事者でないのでよくわかりませんが・・・
これもどうなるかちょっと注目。