大の読書家で「文武両道」を体現しているK1格闘家・須藤元気の知性と強さの秘密を説き明かしてくれる、天下無敵のパワー全開エッセイ。といっても格闘の話題中心ではなく、人生について、人間関係について、心のコントロール、シンクロニシティ、直感、メタレベル…と、心理学も勉強していたというだけあって、なかなかスピリチュアルな内容。でも、決して宗教的でも抽象的でもなく、とてもわかりやすいし説得力あるし、元気の不思議ワールドにどんどん引き込まれて行き、読後は、価値観が化学変化ならぬ元気変化なるものを遂げます。幸せモード・素直モード・感謝モードな気分にしてくれ、自分も元気が達している“メタレベル”の入り口あたりでウロウロしているのかも…と。そういえば、この頃ちょっとしたいい事がすんごく幸せに思えるし、その幸せ感がなが~く続くし、相手や神様に素直に感謝できちゃうし…元気スピリッツに通じるものが私にもあるかも…と思える事が、元気の言う“シンクロニシティ”なのかも。幸せってメリット・デメリットじゃない。人から何かを奪おう、とばかりしている人は、本当に欲しいものは得られない。世の中の法則は「与えれば、得られる。たくさん与えれば、たくさん得られる。」これも元気哲学のひとつ。この本を読めば須藤元気と気持ちよくシンクロできます。

須藤 元気, 森沢 明夫
風の谷のあの人と結婚する方法