金閣寺の美しさへの憧れが自分の劣等感ゆえ嫉妬に変わり、遂に金閣に放火してしまう若い僧のおはなし。三島文学は屈折していて、なおかつ耽美。崇高な日本語。やっぱり日本の作家で一番好きかも~。ハセガワの三島評※の一言で、三島熱に火がつきそうな私。外国の翻訳ものでは味わえない語句の深みがある。昭和の奇才・三島の生の文章を三島が描いたまま堪能できるのだから…日本人でよかった。彼の秩序や美に対する偏執的なコダワリも素敵!続いて読み始めたのは三島由紀夫「美徳のよろめき」なんと淫靡なタイトルでしょう!

※ハセガワの三島評
「文学少女でなかった私は、大人になってはじめて読む
三島文学の美しさに衝撃を受け、圧倒されました!」

三島 由紀夫
金閣寺