巡査の休日 著:佐々木譲 | 105円読書

巡査の休日 著:佐々木譲

105円読書-巡査の休日 巡査の休日

佐々木譲:著
角川春樹事務所 
ISBN:978-4-75841145-5
2009年10月発行 定価1680円(税込)








またしばらく読書から遠ざかってました、約1カ月ぶりのブログ更新…今回は佐々木譲の道警シリーズ第四弾です。前作で、小島百合が逮捕したストーカー犯が実は、脱走していたというところから物語はスタートする。

小島百合の活躍で現行犯逮捕したストーカーで強盗殺人犯の鎌田光也が実は、警察の目を盗んで逃げだしていた!それから一年…事件に新たな進展が!鎌田と見られる男が、神奈川県内で別の強盗事件の容疑者として浮上、同僚と共に、神奈川へと向かう。一方、かつて鎌田のストーカー被害にあっていた村瀬香織に再び脅迫メールが!鎌田の接近を警戒し、警護につく小島は、村瀬香織と一緒によさこいソーランへ出場する羽目に。また、大通署の佐伯と新宮は連続ひったくり事件の捜査にあたっていたのだが佐伯は別件で、何か心配ごとがあるようだ…。

今回、佐伯はあまり活躍せず…ただ佐伯に関しては過去シリーズでのやり残しをある程度、まとめあげたのかなといった印象あり。代わりに新宮なんかは、佐伯不在でもなかなかの活躍、シリーズを通して一区切りがつき、次回以降、もっと違う新たなステージへと向かうのかな?といったところだろう。

巡査の休日ってタイトルだけあり…今までの作品に比べると、作中で発生する事件は小ぶりな感じだ。複数発生する事件の一つの、真犯人なんかは、コイツじゃないか?と見破れれるものの…そっちの事件と結び付くかみたいな驚きは最後で感じられましたね。何気ない回想エピソードかと思っていたら、ちゃんと物語に関連してたのか!しっかりとミステリーっぽくなってきましたね。

小島と佐伯の関係が多少は進展している様子で…そのあたりは今後もシリーズのお楽しみとなっていくことだろう。作中で佐伯が語っていたように、そろそろ新たな大きな事件を、1作目の「笑う警官」の時のように、チームプレイで解決していくような話をまた読みたいところだ…。





個人的採点:65点