―――時は唐代―――
人間と妖怪が共存していた桃源の時代は過ぎ去り、世は混沌としていた。
そんな時代を憂いた魔の王モ―魔王とその妻子と仲間たち+村娘。
彼らはこの世の乱れを正しき道へと戻すための聖典を求め、天竺を目指す。
そこに立ちはだかるのは……
「そこの6人、待った~~~~!!」
「モ~~~~!!しつこいわよ!!私は早くこのバカバカしい話を終わらせたいの!!」
「俺だって終わらせたい!!でも、その聖典の内容を君達が手に入れることは許せない!!」
「だ、大丈夫だって。そんなバカバカしい内容のもの、読まないから!!」
「いや、最上さんは絶対読む。だから俺は何としてもここで最上さんを止めなくては……。」
「……何だか物語の趣旨、変わってきていない?」
「どうでもいいわよ!!うふふっ、早く聖典を手にして、蓮様を私のものに……。フフフフフフ……。」
「お~~~い……。早く俺を瓢箪から出してくれ~~~……。」
瓢箪の中に入ったままのローリィ三蔵と、三蔵無視の2人の弟子。
…あれ?1人いないけれど…。
……まぁ、いいですか。
「よくねぇ!!コラ~~~!!これで終わりとか言うなよ~~~!!」
さてさて、魔王が聖典を求めるこの物語。
決着はいかについたのか?
それは皆さんの心次第……。
「それで終わらせる気か!!っていうか、俺はどこに行ってるんだ~~~!!??」
おや、どこからか空飛ぶ豚の言葉も聞こえてきますが…。
「「「「「「いざ、天竺へ!!」」」」」」
女性陣の固い決意とともに続けられる、聖典を手に入れる旅「さいゆ~き」。
彼女たちは混沌を沈める聖典を手に入れることができるのか?
それは、仏のみぞ知る……。
(さいゆ~き 完)