(さいゆ~き act2)
時は唐代。人間と妖怪が共存していた桃源の時代は過ぎ去り、世は混沌としていた。
そんな時代を憂いた1人の高僧が、世界を救うべく立ち上がった。
その僧侶に従い、1番弟子となった妖。
その名が……
斉天大聖 蓮悟空!!
「……。いや、まぁ…そんな気はしてましたけど。」
「ほっほ~~。お前、思いのほかその格好、似合ってんじゃねぇか。」
「前にも長身の男性がこの役を演じてらっしゃいましたからね。…まぁ、俺のほうが大きいですが。でも、あなたが三蔵なら俺くらいの大きさがないと三蔵のほうが体格よくなってしまいますよね。はぁ~~……。」
「……あぁ~~ん?なんだぁ~?未だにお前、俺が三蔵なのが気に食わねぇのか?」
「いえ。そんなことはありませんよ、お師匠様(キュラリ☆)でも、俺がこの役にすんなりおさまるって驚きでした。牛魔王とかにされると思ったのに(←魔王つながりで)。」
「いんや?お前は最初っから悟空役にされていたぞ?そこに迷いは一切なかった。」
「そうなんですか?」
「おぉ。……だってよぉ?孫悟空っつったらお前……。」
その①:天界で大暴れ(どこかの国での誰かの暴走にそっくりです)
その②:天界を追われた後、岩に押さえつけられて動けなかった(どこかの誰かも後悔のあまり、動けませんでしたね)
その③:三蔵法師が救ってくれた(どこかの誰かもローリィに救われていました)
その④:金冠という名の束縛がついている(どこかの誰かの時計を思い出します)
その⑤:過去の行いを清算中(どこかの誰かがやっていることですよね!!)
その⑥:……
「やめてくれっ!!人の過去を面白おかしくいじりまくるのは!!」
「はっはっは!!いやぁ、共通項が多いな!!役に入りやすいんじゃないか?蓮。」
「むしろ入りにくいですよ!!何なんですか、嫌がらせですか!?」
「いや、別に普通にそう思っただけらしいぞ?」
「それもどうなんだ!!どんな発想力だ!?」
お怒りの一番弟子さんに飄々と対峙するお師匠様。たった一人の旅路では心細かったローリィ三蔵も、これで安心ですね?
「いや、むしろ1人で全部できるでしょう、あなたなら!!」
「バカ野郎!!1人でやっちまったら『西遊記』にならんだろうが!!」
さてさて、次回の『さいゆ~き』は~~~?
「え!?これ、やっぱり続くのか!?」
「続くに決まってんだろ。苦情出てこなかったんだからよ。」
某マスター様も苦情は出ないと太鼓判をくださっています!!
「くっ!!こうなれば、不幸になる要員をもっと作ってやる!!俺だけこんな目にあわされてたまるものか!!」
「おう、その意気だぞ!!そのうち最上君も出てくるからな!!」
「!そうか、最上さんがっ!!…いや、でもブタもカッパもちょっと……ブツブツ…」
ブツブツ呟く蓮悟空!!三蔵一行、一歩も西に向かうことなく次号へ!!
『さいゆ~き act3』、お楽しみに!!