生存戦略~ | Re.design-リデザイン‐の中の人

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パチンコ店と遊技機に真摯に向き合い業界歴19年。確かなアイ(眼・愛)で本質を見抜く!!

3月決算のメーカーが多い中で、ミドルスペックの適合が思うようにいっていない事による「多機種少売戦略~」も営業的には一区切り。
ミドルないミドルない・・・と悲観する方もいらっしゃいますが、現在のこの状況は、地力の骨組みを強くするという観点からホールにとっては好ましい事だと感じます。
多機種少売も自店の客層に合った商品を選択し易くなるので決して悪い事ではありません(むしろ、続いて欲しいぐらい)。
唯一の負担は、試打の数がやたら増える事だけです。

負担を減らしたければ・・・


さて、何はともあれ試打にも一応の区切りがついたので、明日からまた色々なP店を視察して、多くの気付きを得たいと思います。


本日は、既に注文を締め切った「Another アナザー(藤商事)」を取り上げます。
・・・最初にお伝えしておくと出玉性能とかソッチ方面の話ではないです^^

 



ユーザーは、特賞(厳密に言えば出玉を稼げる役)をゴールに遊技機と対峙するわけですが、そのゴールが判らないと「?」となって混乱したり楽しめなかったりで、稼働にも直結します。
ゴールが判らない、というのは俗に「敵味方が判り難い」とか「気持ち良くない」と言われるモノで、数字が揃う手前の演出表現のお話。
基本的に説明がないと伝わらないフローは一般向けには成立し得ないのですが、その層に向けての一貫性があり、その層に合った販売台数(基本的には少台数)で収まれば細く長く貢献する事も多いので、判り難い=ウケないと決めつけてしまうのもそれはそれで危うい。
今回のアナザーが、最終的にどう着地したかは別として、そんなメンドクサイ系統のコンテンツである事は確かです。

そもそもアナザーは、3年3組に起こる厄災(現象)を終わらせる為に<死者>と呼ばれるクラスに紛れ込んだ成りすましを排除する事が作品としてのゴール。
となると<死者>は誰?となるわけですが、それが作品のオチになるので、特賞のゴールは「厄災が起こる事」で、特賞中に<死者>を排除(=オチ)で2種サポに突入するフローがベース。
<死者>排除で特賞と同時に2種サポが確定するフローや、IF世界のガールズトークを設けてあったりしますが、ベースがそうなので、必然的に通常時は「意味ありげなセリフで恐怖を煽り、級友達の厄災待ちという展開。
そこら辺、藤商事=ホラーの蓄積があるので「よくわからんけど、怖い事が起きればアツいんだろう」と直ぐに紐付けられる所が強み。

サポ中にシリアス感が抜けた緩い演出になるのは<死者>を排除できたIF世界だから(IFの意味は割愛)、サポに行けなかった時の合宿モードは作品のクライマックス、サポ抜け後のバケーションモードは作品中唯一の息抜きシーンなど、ちゃんと原作フローを活かしています。

メンドクサイ系統のコンテンツを上手く調理した点は評価されて然るべきです。

ヘソ6個賞球ですが ( ̄ー ̄)

*4個賞球もあります


メンドクサイ繋がりでもう一つ。
北電子から販売される『輪るピンクドラム』。
コンテンツを知らずに打たれた方は「何、この世界観!?」と「?」が一杯だったと思いますが、安心して下さい!これは原作です^^

ただ、ボーナスに入ってからのフローは明確で、後は通常時の苦行感をどう受け止めるか?です。
北電子初の液晶機での6週越えなるか!?

 
 


 
 
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