ADHD 待つ力 | ずぼらママのお気楽育児学

ADHD 待つ力

待つ力について、以下青字は湯汲先生のブログの引用です。

多動な子ども達はすぐに手を出し、器具に触ろうとします。これは共通の行動で、こういう姿が見られると AD/HD をまずは疑います。

息子を自治体の相談室に連れていった時に最初に受けたのがこの検査だと思われます。私は同室できませんでしたが、息子の話だと色々な物が机の上に並べてあって、あれを取れとかこれを使えとかの指示が色々あったようです。

当然息子は待てますので、最初のざっくりとした検査で『待てますし、対応もちゃんとできますので、通常の知能検査ではなく別の検査にしましょう。』という、説明している担当者以外誰も理解できないような説明を私は受けたわけです。

当時は右も左もわからずただ舞い上がっていましたので、はいはい、先生のおっしゃることならという感じで流してしまったことを後悔しています。

今ならきっとこう言うわ。

『何の疑いに対して、待てるという判断なのか。どんな対応姿勢を想定していたのかに対してちゃんと対応できたといえるのか。通常の知能検査とはどんな疑いを持つ子供に対する通常の知能検査で、何を測るのか。そして別の検査とは通常何の為の検査で、なぜこの検査が適当だと判断したのか。』

全部聞くと思いますし、本来ここまでの説明があってしかるべきだと思います。
当時検査をした担当者にとっては、流れ作業の一環にすぎなかったでしょうし、ざっくり説明しておけばいいでしょう、という感じだったのかもしれません。

かえすがえすも、あの検査はすべてが時間の無駄でした。


「待つ力」の高まりと学習できる力には、深い関係があります。

そんな検査では待てる息子ですが、なぜなら『やってみたい★』という能動的感情が欠落しているからです。←と私は結論づけています。

例えば、長年通った体操教室では、10人くらいが一つのグループで同じ練習を一緒にしていたんですね。熱心な子は(というか、みんな熱心でしたよ)前の子がどんな風にしているか、どんな注意を受けたかちゃんと聞いています。そして同じ間違いはしない。

振り返ってわが息子。並んでいる時は、隣のレーンにいる『目指せ!オリンピック★選抜育成組』の華やかな宙返りなどをぼんやり眺めていますので(←ここ、集中できない。待てない。の症状)、何回練習しても上達はわずかです。

向上心が無いというより、周囲は努力しているという現実に気づいていないわけです。あげく、『全然上手くなれないからやめたい』と言う始末。これは体操に限らずやること全般にいえます。練習ができないというのは、根性がないというよりも待てないという事なんだと思います。もったいないですよね。


待てないから学べない

さて多動な子の場合はどうでしょうか。「だめ」といっても、動きがなかなか止められません。待てないために順番を守れず、集団での活動ではトラブルにつながったりします。失敗が多いのも、人のやり方をよく見ないでやってしまうからです。



ここも上述の通りです。
今の課題は繰り返しの練習が上達する唯一の方法だということを、なんとか理解させるべく日々格闘しています。


これを解決するには、日常の中ですぐに手を出さずに待つことを教える必要があります。また勝手に何かをやったり使ったりせず、大人に確認を求めるように教えます。


何かをやろうという意欲がないので、それが問題です。
やりたい事はただ一つ。遊ぶこと。


話は変わりますが、盲導犬の訓練は「ステイ(待て)」を教えることから始まるそうです。待てない犬は、学べないということなのでしょう。

確かに、盲導犬や警察犬はちゃんと指示を待っていますよね。
うちのワンコもえさの時だけ黙っていてもちゃんと座って待ちますが、それ以外が・・・・

息子とワンコ、まずは待てから教える事にします。