357.褐色の花嫁.22 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
初経験の裁判、江川さんが「古い話で覚えてない」を何度も言う事で江川さん以外の人たちが少しずつワタクシの方に心情的には味方をしてきているような気がしました。


そして裁判長が江川さんに質問した、
裁判長「江川さん、この頃レイスリーさんと出会ってどれくらい経ってたんでしょうか?」


江川さん「うーん、3年か4年位でしょうかねー」


裁判長「その間にレイスリーさんのご家族に会った事はあるんでしょうか?」


江川さん「いや、ないですねえ」


裁判長「そうですか、でも普通たった3年か4年の付き合いの他人に1000万円の大金を普通貸しますかねえ」


江川さん「え、う~ん、しつこく言って来るんで、つい貸しちゃったんですよね」


裁判長「そうですか、それと1000万円を何で200万円づつ5回に分けて貸したんですか?」


江川さん「い、いや、ちょっと忘れました、スイマセン、昔の事なんで」

裁判長「ふーん、確かに古い話ですからねえ」
そして、裁判長にはワタクシにも幾つか質問した後、借用書に名前を書いて相手に渡す事のリスクをワタクシに諭した。


そして最後にワタクシに話をする機会をもらい
「この裁判の始めに虚偽の話はしないと宣誓したので正直に全て話ました、そして江川さんにも同じように宣誓したのですから正直に全てを話して欲しかったのですが、それは叶いませんでした、もし、江川さんがお互いに遊びの資金を作る為に株式投資を行った事を男らしく認めて、後支払いが残っていると言ってくれるならワタクシは頑張って支払うつもりです」
ワタクシは江川さんに語るように心を込めて話したが、江川さんは認めるはずはなかった、そして裁判長は和解の話合いをするように提案し、そして階を代えて和解となり、まずはワタクシたちが裁判長と話ました、
裁判長「レイスリーさん、まあ、悔しいでしょうね、でも借用書があちらにはありますからね、それで和解金50万円でどうでしょうか?」


正直、「えっ、そんなもんでいいの」の感覚だった、それがこういった場合の相場なのかは解らない、或いは裁判長の判断は江川さんが嘘をついているのは解っているが借用書があるので形をつける為に低い和解金で決めてくれようとしたのかはドシロウトのワタクシは解らないが低い金額でこの時始めてホッとした、と、言ってこれで和解金が決まった訳ではない。

ワタクシと弁護士は退席し入れ換わり江川さんとその弁護士が入っていった、しかし、直ぐには出てこない、江川さんが直ぐに納得出来ないだろう、ワタクシが現金振り込みしたのは250万円、それは江川さんも認めている、後の何回に分けて現金で渡したがその受け取り書もない、江川さんの言い分を全面的に認めれば差し引き750万円払わなければならないのだ。


弁護士の費用も払わなければならないので江川さんは50万円で納得するはずはない、江川さんたちが出てきて再びワタクシたちが中に入った、裁判長は「50万円で納得しないので100万円でどうだろう」と値上がりした、しかし、それでも納得出来ない江川さん、何度か入退席を繰り返して結局、150万円で和解となった、750万円プラス弁護士の費用を要求していた江川さんに対して支払いが150万円になったがワタクシは勝ったのか負けたのか解らなかった。


しかし、毎月2万円の返済で75ヶ月払いの書面化する事になった、しかし、今回は初めから和解狙いの決着になるようになっていた気がした、ワタクシも江川さんの弁護士の事務所を訪ねた時に和解になるのではと感じたし両弁護士ともキャリアの中でこういった場合は和解になるケースになると言う事がおおよそ解っていたのだろう、ワタクシは着手金30万円を渡していたが裁判後に30万円を支払った、高いのか安いのかは全く解らなかった 。


裁判も終わり借金や過去に抱えた問題も減って行きワタクシはいよいよフィリピンに行く事を決意した、そんな時にワタクシにある事が起きようとしていたのでした。



次回に続きます、いつもご訪問ありがとうございます、心より御礼申し上げます。