345.褐色の花嫁.10 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
フィリピンに行かなくなって3年が経っていた、始めの1年は「イツ フィリピンニ クル?」を連発していたレイアだったが2年目には何も言わなくなった、ワタクシは男でも出来たのだろうと思っていた、しかし、3年経つと再びフィリピンに来る事の催促が始まりました。



もちろん、行きたい衝動にはいつも駆られていました、しかし、この会社にいる間は難しかった、土日、祝日は毎週のようにイベントが入っていて連休で休みを取るのが難しい状況でした、行くなら最低でも3泊4日で行きたかったのですが、それがなかなか出来ない、そしてズルズルと年数を重ねる事になっていました。


女社長が去り更に仕事が増えました、まず経費の洗いだし、これを見てこれまで如何に無駄が出ていたかがわかりました、無駄は女社長が使っていた交際費だけではありません、くだらない広告看板や業界新聞や業界雑誌への掲載代これが年間だと結構するのでした、これらを必要最小限に留めて切っていきました。


会社は暫くの間は会長が社長が代行することになりました、調子のいい総務部長はワタクシに社長になったらどうだと言っていましたが、冗談ではありません、この会社は5千万円の社債を2本出していたのでした、これは銀行からの提案だったようで毎月銀行から引き落とされて借入の返済と同じ扱いなのです、その他にも数千万円の借入金がありトータルで8千万円ほどの借金があるのです、個人の借金でアップアップのワタクシがこんな会社の社長になりたいわけがありません。


そこで会長の娘が会社にやって来る事になりました、社長候補の娘は歳は28、結構綺麗な娘なのですがベラベラとよく喋る男まさりの娘でした、会社の先の事を考えてこの娘を支えていこうと考えていたワタクシでした、そんなワタクシに一本の電話がありました。


フィリピーナのマリーさんでした、小岩のベテランフィリピーナ、何度かお誘いの電話はあるものの断り続けて1年に一度も行けばいい方でした、「もう1年たったか」と泣く泣く上野まで向かいました、当然もう1人の暴力フィリピーナのビィビィがいる事を覚悟しなければなりません。


久しぶりに上野の店に入ったワタクシに「来た来た」とばかりにビィビィがニヤリとこちらを見ているのが分かりました、イジメられる事がわかっているのに何で高い料金を払ってまで行かなければならないのか、それは登山家が「そこに山があるから登るのだ」とチョットだけ似ていたのかもしれません。


席につきマリーさんがやってきました、
マリーさん「レイスリーサン、オヒサシブリ~」

ワタクシ「マリーさんも歳とらないね~」


マリーさん「デショ~、デショー、デショー、デショー!」


ワタクシ「本当に綺麗だよ、とても50歳には見えないよ~」


マリーさん「ダレガ 50サイ ナンダヨー!!」
フィリピーナに歳の事を言ってはいけない、‘フィリピーナに言ってはいけない言葉大全集,の7ページに書かれていたのをスッカリ忘れていたワタクシ、そこに後ろからいきなりのヘッドロックの羽交い締めが、こんな事をするのはこの店で1人しかいません、
ワタクシ「ビィ、ビィビィ~、お前だろうー!」

ビィビィ「アラ~、ワカルノー、フーン、ワタシノコト スキナンジャナイノ?」


ワタクシ「馬鹿言ってんじゃないよ、このクソババア!!あっ」
‘フィリピーナに言ってはいけない言葉大全集,の13ページを思わず言ってしまったワタクシにこの後、フィリピーナ六大攻撃の殴る、蹴る、噛む、ツネル、罵る、カモる、が展開されたのは言うまでもありません、攻撃される側のワタクシはこれを‘シックスセンス,と言っているのでした。


次回に続きます、いつもご訪問頂き誠にありがとうございます。