ゴールデンウィークとあってか、ゆるゆるとお客様が来てくださり、まったりのんびりした時間が過ごせました。
抹茶のムース、ローマカロン、いつものマザーアース、どれも好評でした。全部完売しました。ありがとうございました。
マカロンは、
ピスタチオ、ココア、ラズベリーと3種類のクッキー生地を作り、
カシューナッツ、てん菜糖にココアを入れたクリームを作り、
それをサンドして出来上がりです。
このクッキー生地、小麦もバターも使わずにしかも焼いてもいなくて、作ってます。(って皆様すでにご存知ですよね~)
私としては、こういうのが近未来のスイーツの形態の1つだと思ってるのですが。
さてゴールデンウィークですね!!
昨日は、お天気もよくて、緑濃き庭を見ながら、朝ご飯を食べました。
若葉の緑が目にしみます(´∀`)
そして
夜はよもぎ入りのベーグルパンを焼きました。
ここからは、小麦のお話です。
国産小麦のオーガニックのものが栽培されるようになってきました。
このよもぎパンに使ったのは、「春よ恋」という北海道産の小麦でオーガニック栽培されたものです。
20年前、私がパンを焼き始めた頃は、国内産小麦はたった1つしかありませんでした。
ハルユタカという北海道産の強力粉でした。
お菓子の薄力粉は江別製粉のものを使っていました。
でも一般には手に入らず、マグノリアの柴田さんから分けてもらっていました。
今でも国内産小麦を使って焼いています。
なぜ国内産小麦にこだわるか、
その理由は1つだけ。
外国産の小麦は、輸出されるとき、大量の農薬をかけます。
それが残留農薬となって身体に入る、いわゆる「ポストハーベスト」とよばれる問題があります。
当時、スーパーで買える小麦粉は、全て外国産のブレンド小麦でした。
国内産の小麦粉は、栽培中には、農薬を使っているかもしれませんが、収穫した後に農薬をかけることはありません。
どちらが安全かを考えて、海外の小麦ではなく、国内産小麦を使うことにこだわり続けて来ました。
そして、国内産小麦で焼くと、固い、すっぱい、おいしくない、と言われ続けて来ました。
でも、そんなことないのです。全然。少し工夫すればこんなに美味しくできるのです。
そのことが言いたくて、ますます国内産小麦にこだわった教室をしてきました。
そのうち、国内産小麦も、品種が増え、春よ恋、ユキチカラ、キタノカオリ、ミナミノカオリ、ユメチカラ・・どんどんでてきました。
そんな中で、ようやく、国内産小麦で農薬を使わない、有機肥料または自然栽培の小麦が登場し始めました。
ようやくここまできたか、という感じです。でもこれからさらに、それが一般の人々に行き渡るまで、時間がかかるでしょう。
でも、確実にその方向へ進んでいるということだろうと思います。
ただ、一人一人の身体の内部からの視点で見れば、小麦そのものが「糖質の取り過ぎ」に結びつくものであって、どれだけ質の高い栽培のされ方であったとしても、身体が受け付けられない人は増えて行くだろうとは思います。
小麦がオーガニックかどうか、ではなく、身体に入ったとき、その人の身体にどのように作用するかが、最終的には大事なのではないかと思います。
またオーガニックにこだわり、海外で生産されたオーガニックなものばかりで作って「完全オーガニックです」といってそれを100%良しとするのは、本質的ではありません。
本来オーガニックなものが持ち合わせている「持続可能」の意味がなくなるからです。
ロースイーツも主原料のナッツやココナッツオイルなど8割~9割は海外のものです。
いくらそれが手に入るからといって、どんどん海外から仕入れて「オーガニックです、安全です、身体にいいです」といって作れるけれども、それは、安易に広めるべきではないと思っています。
何をもって「オーガニック」なのか、
作る方も、買っていただく方にも、考えてほしいなと思います。
オーガニックなものを育てる「時間」もまた、オーガニックですよね。
(´∀`)