私が、ゴーギャン のことで気になっていたのは …
ゴッホ は、ゴーギャン のことを 親友 と思っていたようですが、
ゴーギャン はどう思っていたのか ということ。
男っぽくて自信家でクールな ゴーギャン にとって
ゴッホの存在 は特別なものではなく、
大勢いる画家仲間のうちのひとりに過ぎなかった…
私は、そう思っていました。
ゴーギャンが晩年に描いた
『 肘掛け椅子のひまわり』 のことを知った時は、
本当に驚きました!
ここからは、私の 妄想 になります …
ゴーギャンが、
自分の波乱万丈の人生を振り返った時、
思い出すのは、
あの フィンセント・ファン・ゴッホ のこと。
そして、ゴッホと一緒に絵を描いて過ごした
アルルでの2ヵ月間 …
楽しかったとか苦しかったとか、
好きとか嫌いとか、
そんな単純な言葉では表現できない。
多くを語らなかったゴーギャンが、
その本心を、素直な気持ちを、絵で表現した!
それが 『 肘掛け椅子のひまわり 』
ゴーギャンがアルルで使っていた 肘掛け椅子 の上に、
ゴッホの花、ひまわり が置かれています。
そして、その背後には黒いひまわり…?
黒い太陽? 目? ゴッホ?
ゴーギャンの絵には、
時々、目に見えないはずのものが描かれていて
私は、「ちょっと怖いな」 と感じることがあります。
でも、この絵は怖いと思わない。
背後の黒いひまわりが、
私にはゴッホに見えるから。
もうこの世にいないゴッホに、
話しかけているように見えます。
「あの頃、よく議論したね。
僕は、イマジネーション(想像)で描く!
君は、リアリティ(現実)で描く!って…
でも、それで良かったんだと思う。
君も僕も、
自分の考えを持っていたから、
だから、自分の絵が描けたんだ
でも、ひとつ残念なことがある。
それは、今、君がここにいないこと
僕が何を言っても、
君が、議論を吹っかけてこないこと… 」
うん確かに… ゴーギャン って、
ちょっとカッコイイかもしれない
ここで 妄想終了!!
本当のことを知りたい方、
実物の絵を見ながら 妄想 したい方は、
「ゴッホとゴーギャン展」 へ行ってみてください
ゴーギャンが描いた、
『 肘掛け椅子のひまわり 』
今年の秋、 来日 しま~す
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【 作品紹介 > みどころ 】 に、
『 肘掛け椅子のひまわり 』 が載ってます!
【東京都美術館】 2016年 10月8日(土)~12月18日(日)
【愛知県美術館】 2017年 1月3日(火)~ 3月20日(月)
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ゴーギャン は、
この優しい 『 肘掛け椅子のひまわり 』 の他に、
私が、「ちょっと怖いな」 と感じるほうの
『 肘掛け椅子のひまわり 』 も描いています。
花の中に、 「ルドン」 みたいな 「目」 が描かれています。