『殺し屋を殺せ』 クリス・ホルム | 固ゆで卵で行こう!

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殺し屋を殺せ (ハヤカワ文庫NV) 殺し屋を殺せ (ハヤカワ文庫NV)
クリス ホルム Chris Holm

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元特殊部隊員のヘンドリクスは同業者の殺し屋のみを標的とする殺し屋。

自らの技を駆使し、ヘンドリクスは次々と殺しを成功させていくが、全米の犯罪組織を束ねる“評議会”の配下を始末したせいで逆に命を狙われることになる。




ちょっと粗いかな、というか、もう少し詰めた設定描写が欲しかった部分はありますね。


主人公のヘンドリクスは殺し屋ですが、殺し屋に狙われている人物の元を訪れ、その人物を狙っている殺し屋を逆に殺す事を生業としています。


何故、ヘンドリクスは殺し屋を殺す殺し屋になったのか。


それを描きながらヘンドリクスの人となりも、単なる暗殺者ではなく血肉のある人間味ある男として描かれます。

殺し屋しか殺さない殺し屋という主人公と、その主人公を狙う組織に雇われた殺し屋、更にFBIの三つの視点で描かれるサスペンスアクションは、マーク・グリーニーのグレイマンシリーズに比べるのは少々酷かと思いますが、緊迫感を最後まで持続させながら楽しませてくれ、続編も実に楽しみとなりました。


しかし、この終わり方でどう続くんでしょうか?!


その辺が何より気になりますね(笑)。