レヴォリューション No.3 (角川文庫 か 50-2)
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“ザ・ゾンビーズ”シリーズ第一弾がようやく文庫化です。
以前から読んでみたいと思ってはいたんですが、金城一紀の作品自体読むのが初めてでした。
オチコボレ男子校の少年たちー近隣の高校からは「偏差値が脳死と判定されてしまうぐらいの血圧値」もしく「殺しても死にそうにない」からゾンビと呼べれている-が、難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパをしようとする話など三つの話が収められているんですが、痛快で爽快な青春ものとしてかなり軽いタッチで描かれていました。
けれどもその軽妙さの中に世の中から拭えない「差別」というものが根底にあるのが特徴ですね。
楽しく読めながらも、思わずホロッとするようなエピソードを交えながら、そしてちょっと考えさせられる彼らの青春。
それはたとえ難しいのは分かっていても「何があっても、踊り続けたい」と思わせるものです。
映画化された「フライ、ダディ、フライ」の方も早く文庫化されないかなぁ。