リドリー・スコット監督、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演の「アメリカン・ギャングスター」観てきました。
以下、ネタバレ含む部分があるので、これから観ようと思ってる人はスルーして下さい。
他の同僚のように賄賂などいっさい受け取らないラッセル・クロウ演じる刑事リッチーと、これまでのギャングの概念を破りアメリカン・ドリームを掴もうとせんとするデンゼル・ワシントン演じるフランクという男。
二人の信念がぶつかりあう、そんな物語かと思ったんですが思ってたのとはちょっと違ってました。
基本的に事実に基づいているのでエンターテイメント性が薄れてしまっている部分があるんだけど、その顕著な部分が主役の二人が実際に向かい合うシーンは最後の方まで無く、リッチーがフランクの存在に気づくのも後半になってから。
そういった関係で二人の激突が見れると期待していると肩透かしをくらった感じに。
それでも上映時間が2時間半以上あるにも関わらず、最初から最後まで緊張感が持続させ眠気を誘わない作りは流石では。
また、フランクに関しては家族を愛し自分を律っするスマートさを描いている一方で、フランクがもたらす麻薬で破滅する人々の姿も描いてるし、リッチーに関してもワイロを受け取らない一方で別れた妻との間で子供の親権を巡って争っていたり、また女に関してはだらしない部分を描いているなど、単なるカリスマ的存在ではなく人間らしい部分も描いているところは好感が持てます。
強烈なインパクトを残す作品では無いけれど、観て損はしない事だけは間違いないですね。
ところで何故リッチーはあのあと弁護士へと転身したんでしょうか?
ワイロなどではなく合法的にお金を稼ぎたいって事?
あと、エンドロールのあとのワンショットには何か意味があったんでしょうかね?
- スティーヴン・ザイリアン, 山下 慧
- アメリカン・ギャングスター (ソフトバンク文庫 サ 1-1)
- マーク・ジェイコブスン, 戸田早紀, 田口俊樹, 玉木雄策
- アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫 NF 331)