昨夜は球界を日米で活躍した、球界を代表するストッパーだった「大魔神」こと横浜の佐々木投手が、地元仙台で行われた巨人戦に、清原との対決限定で事実上の「引退」登板しました。
全盛期には佐々木が出てきたら「もうダメだ~」と何度も思わされた偉大なピッチャーに、お疲れさまでしたと言いたいですね。
・・・・ここからちょっと辛口・・・・
さて、佐々木が引退するのは、それはしょうがないだろう。
なんと言ってもケガなどの影響もあって、全盛期のような投球は二度と見せる事は出来ないし、今も満身創痍でちゃんと投げれる状態に戻ってないような状態なのだから。
しかし、シーズン中に万全でないと分かっている投手を登板させていいのだろうか。
もちろん、これまでの貢献度・地元仙台・巨人戦・親友の清原との対決と、いろいろいい条件が揃っている場面で投げさせてやりたい気持ちも分かる。
しかし、横浜はチームとしては現在4位。借金も4つある状態で、優勝はさすがに無理な状況ではあるが、これ以上の借金は増やさずAクラスを狙っていかなければならないのが現状だ。
その中で投げさせるというのは、いくら恩情溢れる采配ではあっても、チームにとって、またファンにとっては寂しい決断じゃないんだろうか。
結果として佐々木は打たれず、試合自体も1対0というスコアが示すとおり、締まった試合になったかも知れない。
だが、横浜が負けた事に変わりない。
野球に「もし」はないが、もし門倉がいつも通り先発だったら、ゲームはどうなっていたか分からない。
もしかするとノーヒットノーランなんて快挙だって達成するようなナイスピッチを披露したかもしれない。
横浜はこの試合に負けて、借金は最多の5に増えた。
一方の巨人と清原。
親友&ライバル対決で男泣きしていたが、清原自身もそんな状態ではいられないはずだ。
清原自身も不振からこれまで7番を打たされたりと、屈辱を味わってきている。
チームも最下位広島とのゲーム差は殆ど無い状態。
もし、昨日巨人が負けて広島が勝っていれば、チームも最下位転落という事態に陥る可能性のある大事な試合だったはずだ。
たとえ、どんな感情が湧いてきていてもプロ同士の対決だ。
佐々木は、打たれてもしょうがない状態でのマウンド。
清原はストレートを見逃さず、しっかり引導を渡さなければいけないバッターボックスだったんじゃないだろうか。
体勢が決まった状況での対決ならば分かるが、試合が始まって間もない状態での対決は正直見たくなかった。
佐々木もチームやファンの為を思ったらこんな志願登板をしないで欲しかったし、清原にもチームの為にもしっかり打って欲しかった。
「大魔神」の名が泣いてしまう、そんな「引退登板」になってしまったのが、球界を代表するピッチャーだっただけに残念でならない。