はい(笑)
土曜の午後は 時間が過ぎるのが早いです(笑)
中医学・漢方・生薬の奥の深さに驚かされた のんちゃんがお送りします。
さてさて
以前ブログでも書きましたが 奥さんは今がんと闘病中です。
至って元気なんですが 漢方薬、食養生、気功などの健康法で
がんばってくれています。
漢方を処方してくれる薬局で 抗がん作用のある生薬を入れてもらっているので
その生薬について紹介しようと思います。
○ 「半枝蓮」(ハンシレン)
半枝蓮は、中国・台湾・韓国に分布する シソ科の植物です。
中国において 民間療法や漢方治療として がん治療に利用されてきました。
胃がん、肺がんなど 様々ながんに或る程度の効果があると 報告されています。
半枝蓮の効用として、がん細胞の増殖抑制作用、アポトーシス誘導作用、
抗変異原性作用、抗炎症作用、発がん抑制作用 などがあるとされます。
さらに近年 米国では、人間による臨床試験も実施されるようになり、
乳がん患者に対する臨床試験において 有効性を示唆する結果がでています。
21人の患者に半枝蓮を摂取してもらい 他の治療を施さなかった場合、
4人が90日以上の病態安定、3人が180日以上の病態安定、そして5人が
客観的な腫瘍の縮小が見られたそうです。
また「がん細胞にとって 85%ものエネルギー産生源であるグリコーゲンの
分解プロセスである 解糖系を阻害し、がん細胞をエネルギー不足に追い込む
ことによって、がん細胞を殺す」との研究も行われています。
この研究では、がん細胞の細胞死は起こるものの、正常細胞に対しては
ほとんどダメージを受けた形跡は なかったそうです。
患者の状態、生薬の品質、処方医の経験などばらつきがあるため、
まだ最終的な結果はまとめられていませんが、多くのがん患者にとって半枝蓮の
効用は大きな希望となる可能性があります。
ただし、生薬にももちろん副作用があります。
半枝蓮を服用した場合、吐き気、下痢、頭痛などの副作用がありますが 重症に
至ったケースは ほとんどないそうです。
この記事のソースは こちらです。
また、興味をもたれた方は こちら もご覧ください。
○ 「白花蛇舌草」(ビャッカジャゼツソウ)
半枝蓮は、この白花蛇舌草と一緒に使われることが多いようです。
日本では本州~沖縄、アジアでは 朝鮮半島・中国・熱帯アジアに分布する
アカネ科1年草の フタバムグラの根と草を乾燥させたものです。
肝臓の解毒作用を高め、血液循環を促進します。
白血球、マクロファージなどの機能を 著しく高めるとされています。
結果的に、リンパ球の数や働きを増して 自己免疫力を高めてくれます。
マウスによる実験では、上記の半枝蓮と この白花蛇舌草の投与で、がん細胞の
増殖が抑えられたことが報告されています。
飲みやすく刺激も少ないため、中国では 白花蛇舌草のお茶が がん予防として
人気だそうです。
○ 「丹参」(タンジン)
シソ科の植物の根を精製した生薬です。
最近 抗がん作用があるのではないかと注目されており、タンジンに含まれる
抗がん成分や その作用の報告が増えてきています。
タンジンは 多くのがん細胞に対して、増殖抑制作用、アポトーシス誘導作用、
血管新生阻害作用、浸潤・転移の抑制、また抗がん剤への耐性獲得抑制作用
などが報告されています。
以上です。
上記の3つの生薬が がんに対して或る程度の効果があるのがわかります。
ただ、同時にこれらの生薬は、 「がんの増殖を抑える」 という作用が多いように
思えます(アポトーシス誘導作用・免疫力向上作用も、もちろんありますが)。
生薬はがんを抑えるのに大きな力を発揮しますが、がん自体を殺すには
あくまで患者自身が 自己免疫力を高めることが大切であると感じます。
この記事を書いて、これからも奥さんと一緒に、気功による体力作り、食養生による
健康作りに力を入れていきたいと改めて実感しました。