漫画制作は画面の白を埋める作業の繰り返し | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

漫画制作は画面の白を埋める作業の繰り返し

どうも、今月初登場の遊木です。
昨日作業がひと段落したので参上しました。

いろいろあげようと思っているネタが溜まっているのですが、取りあえずはブログやツイッターでも散々嘆いていた少女漫画について。



ようやく昨日(今日?)更新しました。



>>「寝坊助女神の目覚まし時計」(読み切り)


以前の記事でも書きましたが、この作品はサークルメンバー内で行った「お互いの設定を交換しての作品創り」という課題のもとに制作されています。
それ故に、みなさん各々普段はかいてこなかったジャンルに挑戦したわけですがまぁ私もこの機会がなければこんなピュアっピュアの少女漫画なんて描かなかったでしょう。
思ったよりネームには苦労しませんでしたが(〆切が迫っていて悩む余裕もなかった)、以前上げた記事でも書いた通り作画にはえらい苦労しました。
私が描くとどう転んでもスクエニ系止まりの絵にしかならんという…。

ちなみに表紙は半日程の超スピードで描きましたが、すげぇひねりも何もない絵になったので、タイトルロゴもそれに合わせて遊びました。
見よ、この昭和から平成初期を感じさせるデザインを!つまり私の少女漫画歴はそのへんで止まったのだ!←

しかし描ききってわかったことですが、少女漫画にとって絵柄なんて微々たる問題なわけで、萩尾望都先生も言っていたように結局はきゅんきゅんするかが大切だと…まさにその通りだと思います。
その点から考えると今回の漫画は完成させることに精一杯で、正直あまりきゅんきゅんして描いていなかったなぁと。
いや、そもそも私は両片思いとか悲恋的展開に萌えを感じるタイプなので、つまり王道少女漫画を描く精神構造ではないということでしょうか…うむ。
ただ、個人的萌えポイントの年下攻め要素を加えられたのは楽しかったです。

ちなみに一番大変だったのは「逆ハーレム」というお題の演出のために、30p以内の短編にも関わらず認識可能にしなくてはいけないキャラが5人もいたことです。(うち2人は名前すら出ていないが)
しかもファンタジーで、世界観は中世ヨーロッパ風、展開上バトルシーンも入れちゃったし…もうね、いろいろ疲れましたよね。

けれど、今回の課題は非常に勉強になりました。
設定の使い方、作風に合わせた画面作り、セオリーとは、かわいい&かっこいいとは何なのか…などなど、改めていろんなことを考えさせられました。

そしてやっぱり、漫画と言うのはどんなに効率化をはかっても最終的には地道にこつこつ、とにかく画面の白を埋めていくしかないのだと、その繰り返しなのだと再認識した次第です。


一回一回の使用エネルギーが半端ないので頻繁にはできないでしょうが、今後も可能ならこの「設定交換制作」というお題はサークル活動に取り入れていきたいなぁと思いました。

今後は暫くの間HCP関連の制作が続くと思いますが、定期的に現状の殻をやぶるような課題を自分に課していきたいと思います。


↓↓はツイッターで流していたブツ↓↓










aki